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格ゲー世界大会で優勝、東大卒プロゲーマー・ときど選手の背中を押したのは?「週刊文春」で読む

7月14日から16日の3日間にわたって開催された世界最大の格闘ゲームイベント「Evolution2017」。

世界各地から2600人以上が参加した目玉競技の『ストリートファイターⅤ』部門で、“世界最強”の呼び名が高いパンク選手(アメリカ)を破って優勝したのが、日本人プロゲーマーのときど選手だった。

ときど選手の勝利は大きく報道されたが、同時に注目されたのが東大工学部卒という経歴だ。現在発売中の『週刊文春』8月3日号にて、ときど選手がプロゲーマーになった経緯が語られている。

東大工学部ではバイオマテリアルの研究をしていたというときど選手。プロゲーマーへの道を歩むきっかけになったのは「大学院受験での失敗」だったという。

「希望と違う研究室にしか行けず、情熱をなくしてしまった。何をしても上手くいかず『俺はダメ人間だ』『大学院を辞めるべきか』と自問自答し、半年間は廃人同然でした」(ときど選手)

進路に悩んだ挙句、公務員試験も受けたが、ちょうどその頃、「日本にプロゲーマーが誕生する」という話を耳にした。幼少期からゲームに親しんでいたときど選手には魅力的に感じられたが、プロゲーマーなんて言っても認知度はゼロに等しかった。東大工学部からのエリートコース、公務員とも真逆の道である。

しかし、「『このまま公務員になれば絶対に後悔する』と思った」と語るときど選手。彼の後押しをしたのは……なんと父親! ゲームに理解のある父親の激励によって決意を固めたときど選手は、ストイックな努力を積み重ねてプロゲーマーへの道を歩んでいく。

「生活できているプロゲーマーは日本で十人ほど。ほんの一握りです」(ときど選手)

我が子がそんな険しい道へと進むことを容認し、激励した父親の度量の大きさには感嘆するほかない。

『週刊文春』はKindleでも購入可能。ときど選手の自伝的新書『東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない』(PHP新書)も発売中。