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2017.06.28

博士と助手大活躍『けものフレンズ電撃アンソロジー ジャパリバス編』われわれはかしこいのです

『けものフレンズ電撃アンソロジー ジャパリバス編』は、けものフレンズのコミックアンソロジーとしては4冊目。出版元は全部別。

「ジャパリバス編」では、博士ことオオコノハズクと、助手ことワシミミズクのコンビが、ものすごくたくさん出てきている。
おそらく、博士と助手はジャパリパークにおいて、「ヒト」の知識と知恵に近づける極めて珍しいフレンズだからだろう。フレンズ同士が何か新しいことを考える際の、起点に最適のキャラだ。
加えて「調理して食べる」という行為を知っているのは、2人と火を怖がらないヒグマだけなので、話に絡みやすい。

仏さんじょ「HAKASE’Sキッチン」。かばんがカレーを作って去った後、博士と助手の2人は禁断症状に陥り、なんとか再現しようと試みる。しかしどうやっても、火を使えない。2人は図書館で調べて、なんとかカレーを作ろうとする。ジャパリパークでの料理は「カレー」しかないのを逆手に取った作品。確かに元は人間が使っていたのだから、他にフレンズが知らない、残っている保存食料はありそうだ。

桐沢十三「てるまえ・アニマ」。キタキツネとギンギツネが住んでいる、温泉施設。そこにやってきたのが、アライさん・フェネックコンビと、博士・助手。温泉の良さをみなに広めたい、と感じる面々は、フレンズたちを呼ぶ方法を考える。今まで孤立して暮らしていたフレンズが、かばんの影響で次々仲良くなり、つながっていった時に文化がどう変わるのかを考えている。あらゆるフレンズの個性が生かされていて楽しい。

瀬尾みいのすけ「絶対に離れないのだ!」。旅行中のアライさんとフェネック。しかしなぜかアライさんは、フェネックにしがみついて離れようとしない。さすがに歩きづらくて困っていたフェネックは、アライさんに何が不安なのかを聞く。子どものように純朴なフレンズならではのネタ。珍道中っぷりの中に性格比較がはっきり描かれており、なぜこの2人がファンの間で人気にのかがよくわかる。

東武動物公園でフンボルトペンギンのグレープくんが魅入られたとニュースになっている、ペンギンアイドルユニット・ペパプのフルルも登場している((参考・『けものフレンズ』夏休みコラボ開催決定!!(東武動物公園)
基本2〜5人で生活しているフレンズたち。その関係性がさらに横につながって、原作アニメにない、かばん・サーバルのいない時のジャパリパークも楽しめる。

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