痩せなくていいと思う『エルフさんは痩せられない。』ぽっちゃりエルフは今日もキュートにイモを食う
整体リラクゼーションで働く青年・直江友厚。夜中に彼のもとにやってきたのは、サングラスにマスクに帽子の、不審な女性・絵留札(えるふだ)。
首を傾げながらもダイエット整体をしていると、彼女の長い耳が丸見えに。エルフだった。
太ってしまったため異世界に戻れないという彼女のために、直江はダイエット方法を教示する。
亜人たちに健康管理方を教える、整体マンガだ。
下半身のむくみに悩むダークエルフのための、リンパマッサージやスクワット。
二の腕のたるみが気になる人魚のための、腕力トレーニング。
身体が凝ってしかたないアルラウネのための、姿勢矯正。
出て来るキャラはみんな亜人種だが、描かれているのはすぐに室内で実践できるものばかり。
カーフレイズやフロントランジスクワットなど、具体的に図解されており、わかりやすい。
全編に渡ってどのキャラも、お肉描写が柔らかそうで丁寧。
エルフは細身で美形、というイメージに対し、絵留札は顔こそ美人だけれどもお腹の肉がたぷんたぷん。おしりはむっちむち。
彼女はこっちの世界に来てフライドポテトにハマって以来、中毒のように食べ続けている。そりゃ太る。
ダークエルフは運動不足で、お尻がズボンに入らない。ライカンスロープは狼状態だと、人間が餌をくれるもんだからすっかり肥満体型に。
お腹の肉はズボンに乗り、ふとももとふくらはぎはぱっつんぱっつん。贅肉に指がめり込む。もちろんおっぱいも大きい。
そのぷにぷにがものすごいフェティッシュ。もみたくなる。作者のぽっちゃり女子愛が溢れている。
番外編として収録されている「エルフのグルメ」では、絵留田があらゆるお店のフライドポテトを食べ比べ、レビィ—している。
食べている時の彼女、言葉のバリエーションも多彩で口数も多く、何より顔が幸せそう。
太っている方が見ていて幸せになれるので、今後も痩せないでほしい。