2016.03.21
3・11 を振り返る。震災関連図書のご紹介
こんにちは。八雲情報科学と申します。
先週、3.11からちょうど5年がたちました。今回は、震災の概要を振り返るとともに、いくつかの書籍を紹介したいと思います。
震災を振り返る
5年前の2011年.3月11日、東日本の太平洋側を中心にマグニチュード9.0(最大震度7 宮城県栗原市)という世界でも稀有な大地震に見舞われました。震源地は三陸沖ですが、詳しくは連続する4回の振動があったようです。余震も同日だけでなくその後も長く発生しました。
およそ15,900名の命が失われたほか、今なお2,500余の方々の行方が不明です。このような人的被害のほか、茨城、福島、宮城、岩手の無数の漁港、仙台・相馬・小名浜・日立などの物流の港が破壊されたほか、人家、病院・役所、学校、鉄道、介護施設、道路などが破壊されました。
福島県は東北電力の管内なのですが、東京電力福島第一原子力発電所(第一原発)と第二原発が設置され東京に送電していました。第一原発・第二原発とも地震で稼働を停止しましたが、第一原発の原子炉冷却用の予備電源も津波被害で動かず、空だき状態となってしまい、原子炉は溶融し、水素爆発が起こり、放射能物質が海から北西方向への風に運ばれて県内各地に飛散しました。
不幸なことに政権を担っていたのは経験不足の民主党政府でした。個人への生活上の補償、事業に対する休業補償、帰還に向けての土地建物や道路の除染、倒壊した建物の整備、野生化した動物への対処、町村での生活や事業や教育を展開のための環境整備などは、行政の不慣れや人員不足などのため住民が期待するようには進んでいません。
おすすめ書籍
事物を一面から判断するのはどのような場合でも危険です。別の角度から見て参考になる本の幾つかをご紹介します。
佐藤栄佐久元福島県知事は県民の信頼が厚く、4期にわたって知事の職責を担った人でした。業績の一つは県内に東京電力の原子力発電所があることから、東京電力と国に対して原発の運転や燃料を含む原子力政策に関し住民の立場に立った要求をし続けたことです。結局、ダム工事に関連して優遇したとされる業者に弟経営の会社の土地を購入させたという嫌疑で起訴され、東京地裁で有罪の判決を受けました。氏の著作である『知事抹殺』と『福島原発の真実』などは国の原発行政と東電の運転の問題点が示されており、参考になるはずです。好ましからざる人物の抹殺は小説の世界だけではないかもしれません。
3・11大震災は気象兵器が原因だとする説が巷に流れています。泉パウロ氏の『本当かデマか 3・11 人工地震説の根拠 衝撃検証』をはじめとする数冊の著作は気象兵器の存在を教えてくれます。