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2017.06.16

伊達さんの優しさがしみる。家を持つことそのものが、幸せです『プリンセスメゾン』4

ドラマ化もされた『プリンセスメゾン』4巻が6月12日から電子書籍配信されている。


女性が「自分の家」を持つことをテーマにした、群像劇。
沼越幸は、「自分の家」を手に入れるのが夢。26歳独身、年収は260万。居酒屋でせっせと働いている。
一見幼く危なっかしい彼女。でも何者にも流されず、徹底的に不動産の比較調査を繰り返すタフな精神力の持ち主だ。

そんな彼女が、3巻でついに、マンションを買った!
生活を切り詰めて貯めた数百万の貯金は、もりもり減る。ローンは35年。
結婚の予定はない。新しい仕事をするわけでもない。

4巻では部屋を買った後の幸と、仲良くなった持家不動産の人たちの様子が描かれる。
趣味や人間関係などを楽しむためにお金を使い、家はあくまでも「暮らす場所」という人の方が多いだろう。
お金をほぼ全部ローン返済と貯金に使う彼女。「人生、楽しまなきゃ」と言われることはどうしてもある。
しかし家を買い、住み、守ることが幸の一番の望みだ。
彼女は「自分の家」のために、働き、生きている。とても幸せそうだ。

合理主義でやり手の不動産屋男子社員・伊達は彼女に感銘を受けた人間の1人。
4巻での彼は「幸の幸せ=家を持つこと」なのを理解している。
新調家具で困惑する彼女に「今あるお貯金を大事にされることもひとつの選択だと思います」と声をかけた。マイペースな彼女でも抱え込んでしまう「これから」の不安に対し、具体的に、丁寧にアドバイス。家への向き合い方を彼なりに伝えようとしている。
「沼越さま…今は、立ち止まってはいけませんよ。」

幸の生活はこれからますます、金銭面では綱渡り。
それでも止まらず幸せのために邁進し続ける彼女の姿は、周囲の沢山の人を惹きつける。

ドラマ版は高橋一生が、ものすごくキュートなマジメ男子として伊達を演じているので、必見。