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幼女誘拐監禁の甘い生活『ハッピーシュガーライフ』5巻。もう取り返しがつかない

女子高生が幼女監禁をする『ハッピーシュガーライフ』の5巻が発売された。


女子高生、幼女を誘拐監禁する『ハッピーシュガーライフ』4巻配信中

今までも、ストーカーやら強姦やらいじめやら、アウトだらけだったこの作品。
5巻でついに、明確に高校一年生の松坂さとうが殺人を犯すシーンが描かれ、監禁場所での生活がゆらぎはじめる。

さとうは満たされない生活の中で、幼い少女・神戸しおに出会う。
しおをさらったさとうは、無知な彼女にたくさんの愛を注いで、外界から隔離された2人だけの城を、マンションの一室に築いた。

「外の世界は不純物で溢れているから」「いつか不純まみれの外の世界に飛び出してでも、生きる糧を得なくちゃいけない時もきっとくる」

5巻は、さとうが前向きに成長したかに見えるシーンが多い。
さとうは虚無感に襲われていた日々から、しおに出会ったことで愛を知った。
刹那的な彼女が、しおとの「未来」を考えるようになったのだ。
「このまま一人、消えていくのかと思っていた。でも違った、しおちゃんが私を見つけてくれたから」

これが一般的な人間関係なら、大きな成長。2人が愛を確かめ合う場面は、とても力強く描かれている。
ただどう言い訳しようとも、これは幼女監禁だ。

後半、かつて友人だった少女が、さとうを救いたいと彼女の元を訪れる。
4巻まではさとうが必死に居場所を守り、うまくやっていた。
しかしこの出来事で、完全に取り返しがつかないことになる。

無理矢理さとうが2人の園を保ち続けるのか、あっという間に崩壊するのか。
2人の部屋は、危うい甘い愛でコーティングした地獄にしか見えない。