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衝撃!寺門ジモンが「週刊新潮」で公開した一週間の食事に“芸人”と“美食家”のせめぎあいを見た

現代のようにSNSが普及すれば、ネット越しに友人知人のプライベートをそのまま把握できる気がする。気がするだけだ。
SNSで、他者のプライベートをそのまま覗き見することは不可能である。なぜなら、SNSへアップされるトピックは、当人にとってのまさに“ハイライト”なのだから。クソ退屈かもしれない他者の日常や、変わり映えのしないルーティンをSNSからチラ見することはなかなか難しい。我々はSNSを通じ、隣人のクリティカルな場面ばかりを閲覧しているのである。

■寺門ジモンの普段の食事を、遂にチラ見

『寺門ジモンの取材拒否の店』(フジテレビ系)という番組がある。食通として名高いジモンが膨大な知識と圧倒的なコネクションをフル活用し、テレビの取材を頑なに拒否してきた名店の絶品メニューを紹介するプログラムだ。

主に好事家から人気を博すあの番組、筆者も嫌いじゃない。よく観てるし、録画している。そして、ふとこんなことを思うのだ。
「ジモンはいつも、あんな旨いものばかり食べているのか……」
そして、ハッとする。いや、そうじゃない。あの番組で紹介されるメニューは、さすがにジモンにとっても“ハイライト”ばかりではないのか? と。

彼は日々、どんな食事をとっているのか? それを確認できるのは、『週刊新潮』の連載ページ「私の週間食卓日記」である6月1日号に、なんと我らがジモンが登場したのだ。

もう、オープニングからしてイカしてる。
「僕のスケジュール帳は本業のお笑いの仕事よりも食事の予約で埋まっている程」
「この年で独身ということもあり基本的に365日、外食。人は生きるために食べるのですが、僕は旨いものを食べるために生きています」

ハードルは天井知らずに上がっていくが、その期待をジモンは裏切らなかった。例えば、4月15日は以下のような流れで一日が過ぎていった。
朝5時起床→常温の水をコップ2杯飲む→ストレッチ40分→新幹線で京都へ→イタリア料理『リストリア ラディーチェ』にてコース料理12品を完食→2時間のウォーキング→40分の筋トレ→料亭『室町 和久傳』で牛肉しゃぶしゃぶ懐石コースに舌鼓→30分のストレッチ→就寝

4月17日も凄い。
朝6時起床→ストレッチ40分→鴨川沿いを1時間ランニング→30分の散歩→中華『齋華』でランチコース完食→筋トレ→新幹線で大阪へ→半年前から予約していた韓国料理『ほうば』で夕食→帰京→就寝

流石だ。旨い料理とストレッチと筋トレの日々。やっぱり、寺門ジモンは常在戦場なのか? 朝昼夜、いつも“食”に全力投球している印象だ。

■美食家のジモンが、“おでん芸”の流れの中で不意にとってしまった食事

そんな中、目に留まったのは4月18日だ。前日までの暴飲暴食を反省したジモン、なんとこの日は朝と昼の食事をカットしている。

ここからは、ジモンの文章をそのまま引用しよう。
「1時間のランニングを経てイベントの仕事へ。ダチョウ倶楽部で“熱々おでん芸”を披露したため、少しだけ蒟蒻(こんにゃく)食す」

錚々たる絶品料理の中、唐突に放り込まれるこんにゃく。何度も言うが、ジモンは常在戦場だ。決して、“食”に気を抜かない。
この日、芸人として臨んだステージの流れのままに不意に口にしてしまったこんにゃく。もしかしたら、“熱々おでん芸”に登場するおでん達も気を抜かぬ審美眼でセレクトされた一流食材なのだろうか? 気にしたことさえなかったが、ここに来て俄然クローズアップされてくる。

ダチョウ倶楽部の3人が異常に熱がっているおでんは、本当は異常に美味しい。……そんな妄想をしていたら、いつもの“お約束”が異常に面白く感じられてきた。