2017.05.18
緒方恵美・クラウドファンディングに挑戦中。声優インタビュー集『声優語』からアニキの行動力を振り返る
新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ役や、ダンガンロンパの苗木誠・狛枝凪斗役などで知られる、声優・緒方恵美のクラウドファンディングが話題になっている。
【緒方恵美、声優デビュー25周年記念企画】国内&海外、同時に正規CDを届けたい – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
このクラウドファンディングの目的は、
日本のファンと同じように海外のファンへ正規のCDを届けること。
緒方恵美・声優デビュー25周年を記念してリリースされる「アニメグ。25th」が対象のCDだ。
海外では、日本のCDやDVDなどの流通経路が乏しく、海賊版や違法ダウンロードが横行。
つまり、海外のファンが正規の商品を求めても手に入らない状況なのだ。
そこでクラウドファンディングのリターンとして、海外へCDを届けようという仕組みになっている。すごいアイディア!
しかし、本来なら企業がビジネスとして動くところではないのだろうか?
もちろん国内の各社様が、ご努力、重ねて下さっています。
ありがたい。
でも、民間では、なかなか突破できない問題が山積みのようです…。
(引用元URL:https://camp-fire.jp/projects/view/28110)
環境が整うまで、じっと待っているわけにはいかない。
世界中のファンのために、ひとりの声優としてクラウドファンディングにチャレンジしている。
現状を変えようとする、はじめの一歩。
これまでの声優人生の中で、緒方恵美は何度も踏み出していた。
「声優語〜アニメに命を吹き込むプロフェッショナル〜」(著・藤津亮太/一迅社)
録りおろしのインタビューで語っている。
代表作「幽☆遊☆白書」の蔵馬。収録時に、声のバランスについて指摘される。
女性で高校生男子の役というのは、私はもちろんですが
スタッフの皆さんも手探りだったみたいで。
その頃、女性声優が演じる少年役の年齢は中学1年生ぐらいが上限とされていた。
低い声が出せる特徴的な声帯を生かすため、体のトレーニングを重ねる。女性声優による男性役のイメージを変えた。
また、声優による歌やグラビア活動も走りのとき。
声優の撮影って当時までは、ヘアメイクもスタイリストもないことが多かったらしく。
でも、これはグラビア誌。
ここで私が(ヘアメイクなどがないことを)OKと言ったら、後輩もみんなナシになってしまう。
苦言もあったが、
「(デビューして)5年目ぐらいまではそんな風にずっと戦っていましたね。」
クラウドファンディングについて初めてツイートをしたとき、
関係者やファンが次々とサポートを名乗り出た。
最初のゴールである1000万円は、開始から90分で達成。
現在の支援金額は2000万円を超えており(5月17日現在)、ストレッチゴールがどこまで伸びるか注目されている。(6月30日終了予定)
みんなで踏み出す一歩は、とても大きい。