『サクラクエスト』コミカライズ版は、キャラを濃くしておっぱいマシマシ
アニメ放送中の『サクラクエスト』のコミカライズ版が発売された。
来月に2巻が連続刊行される。
就活で30社落ちた、木春由乃。ちょっとした手違いがあり、田舎の間野山町の観光協会で町おこしミニ独立国「チュパカブラ王国」の国王にされてしまう。
はやく東京に帰りたい由乃。でも「一年」で契約してしまった。
観光協会会長は、誤発注した観光用まんじゅうを1000箱売ったら契約はなかったことにしてやる、という。
彼女は協力してくれる人に声をかけながら、町おこし運動に一歩踏み出す。
アニメの3話までをコミカライズ。
基本的なストーリーはアニメの通りで、RPGの仲間を集めるまで、みたいな見せ方になっている。
コミック版はぎゅっと必要な部分を凝縮したことで、メインの女の子キャラ5人の性格がより一層明確になった。
東京からIターンしてきた早苗は、アニメだと「できるお姉さん」感が強かったが、こちらでは「けど、調子いいよね」という部分をピックアップ。ドヤ顔多めでかわいい。
おでん探偵こと、女優の夢破れて帰ってきた真希は、ひねくれ感が強め。口が悪く、斜に構えて見ているところが強調された。これは後の伏線になっていくはず。
引きこもりのUMAオタク凛々子は、内気度マシマシ、挙動不審度倍増。アニメでは現時点で情報が少ないキャラなので、コミック版でイメージ補完するといいかも。
主人公の由乃は、少年マンガの主人公的に、熱血バカな部分と精神の図太さ頑強さが増している。バリバリに前向きで、常に裏表なく動くので、読んでいて小気味いい。
そして観光協会のおっとりさん・しおりは、胸のサイズが2割くらい大きくなっている。持ち運ぶ箱の上にずっしり乗るようになった。しかもシャワーシーンまで追加。おっぱい力アップと、微笑み顔の強化により「お母さん」感がパワーアップ。
観光協会の丑松会長が由乃を認めていく様子は、アニメよりもかなりはっきり描かれている。サンダルさんはコマにこっそり隠れているので、探してみよう。
アニメをまだ見ていない人は、個々のキャラがかなりわかりやすくまとまっているので、コミック版から入るのをオススメ。
「おたぽる」でアニメ版全話レビューをしているので、こちらもよろしくお願いします。
「サクラクエスト」レビュー過去記事一覧(おたぽる)
作者の古日向いろはの前作『バガタウェイ』は、ラクロスに挑む少女たちの、熱血青春物語。作者が得意とする、女の子たちが力いっぱいイキイキ活動する描写は、こちらでも存分に楽しめる。