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ファンならヤムチャをなんとかしよう「ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件」中編読んだ

昨年末、マンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+」で話題になった「ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件」(作:ドラゴン画廊・リー)の中編がようやく掲載された。

ヤムチャのイメージと言えば「ヘタレ」「噛ませ犬」「サイバイマンごときにやられた」など、ネガティブなものが多い。
しかし、だからこそヤムチャが愛されているのも事実。
今作品は、そんなヤムチャにスポットライトが当たる。

どこにでもいるドラゴンボールファンの高校生が、スカートの中見たさに階段から落ちて気絶。眼を覚ましたらヤムチャに転生してドラゴンボールの世界に迷い込んでいた。

「ドラゴンボール」のストーリーを知る主人公の高校生(ヤムチャ)が、ヤムチャが“ヘタレキャラ”に成り下がるターニングポイントを見極め、あらすじを知っていることをいいことに、ヤムチャとは思えない程の活躍を見せる。
ヤムチャファンの為の「ドラゴンボール」アナザーストーリーだ。
まぁ、実際は高校生が転生しているのでヤムチャではないのだが。

「ヤムチャなのに栽培マンに」「ヤムチャなのくせにベジータと」と、“なのに”“くせに”を常に付きまとわせながら読むのがこの漫画の醍醐味。
さらに他のキャラクターのヤムチャに対する評価の高さにも注目したい。

このマンガ、残念ながら「元ネタを知らなくても面白い!」という類のものではない。
大筋でもドラゴンボールを知っていないと、何もわからないという潔い作品になっている。公式に認められた同人誌と考えればいいだろうか。
ちなみに、絵も鳥山明先生と区別がつかないほど、めちゃくちゃ「ドラゴンボール」として仕上がっている。

「あーオレ、ヤムチャしてるなあ」

セリフから垣間見える作者のドラゴンボール愛もまた、この作品の魅力の一つだ