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ついに完結、コミカライズ版『君の名は。』クライマックス場面がじゃんじゃか出て来る

2016年8月に公開され、今もなお上映中。コラボレーションカフェも開催中の『君の名は。』。
琴音らんまるによるコミカライズ版の完結巻3巻の配信がはじまった。

3巻はテッシーたちと三葉(瀧くんの方)が糸守町を救うべく、思い切った作戦に出る所からスタート。
三葉が唐突に東京に向かい、瀧くんのところに行くシーンや、2人がはじめて出会ったカタワレ時など、クライマックス場面がじゃんじゃか出て来る。

基本的に映画に忠実に描かれているこのコミカライズ版、3巻は違う角度からの視点が追加されている。
一つはラストシーン付近。瀧くんの視点で描かれていた映画版に加え、三葉から見た大都会東京を描写しており、彼女がいかに落ち着かない8年間を過ごしていたかがわかるようになっている。
大人になっても三葉は三葉、美人でしっかりもの、でもちょっと残念感があるのが見られるので、必見。すごくホッとします。

もう一つは、テッシーとサヤちんの2人。
この田舎少年少女は実際に動くと非常に田舎感を漂わせる、味のあるキャラになっている。新海誠もお気に入りなのだろう(今までの新海誠作品にはいない珍しいキャラだ)。

コミックでのテッシーの活躍は目を見張るものがある。
三葉と共に、爆弾を使うという無謀な計画で飛び出していく、オタク少年テッシーの冒険。
表情豊かに走り回る彼の勇姿が描きこまれたことで、田舎青春度がグッと上がった。

サヤちんは小説版では「美人」と書かれているものの、アニメでは三葉が美人すぎるせいで、ういろう顔素朴キャラになっていた(そこが可愛い)。
コミック版ではテッシーと三葉とのからみが強化されたこともあり、ころころかわる表情もあわせて可愛さが三倍増し。
特に後半……は見てのお楽しみ!

この漫画の作者は、視線の繊細な動かし方で、キャラの内面を表現するのがうまい。

できれば小説で出ている『君の名は。 Another Side:Earthbound』をコミカライズして、新たな『君の名は。』ワールドを展開してもらいたいところ。

家庭用プラネタリウムも7月27日に発売されるそう。カタワレ時を再現しつつ、ティアマト彗星も映し出されるようです。