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2017.04.25

『江口くんは見逃さない』女性のちょいフェチチェックする小学生紳士

小学生男子がお姉さんのエロスを発見するオムニバスコメディ『江口くんは見逃さない』1巻の電子書籍配信が始まった。
前身にあたる『よこしまな江口くん』はKindleで0円。
タイトルは違うけれども設定やネタの方向性は全く同じ、実質の前作なので、気になる人はこちらから読むのをオススメします。


髪の毛は七三分け、メガネをかけた、とても真面目そうな小学生男子、江口くん。
彼は日常に眠る、お姉さんたちのエロスを決して見逃さない天才だった。

満員電車の中。高校生くらいの少女はたまたまサラリーマンのカバンが股に押し当てられてしまっており、困っていた。
それを見た江口くん、自分がいたドア側の空間を譲り、自らはその駅で降りた。
解放された彼女は、江口くんに窓越しに感謝する。
窓に押し当てられた胸を見て、江口くんは微笑む。彼のフェチはそっちだった。

友達のお母さんと一緒に科学館に来た時。ブラックライトで白い服が光る。
彼女のスカートの下の白いパンツまで、光ってしまった(光るものなの?!)。
真っ赤になって慌てた彼女に、江口くんは自分の上着を脱いで、巻いてあげる。
出た後、感謝と共に返してもらった上着。
そこからほのかに香る良い匂いに、江口くんは大満足。彼のフェチはそっちだった。

彼の通な性癖を達成するために、テクニカルな手を使っていく。
と言っても、迷惑な覗き趣味ではない。
江口くんはとても紳士。彼と関わった女性たちは、ほぼ確実にみんな幸せになっている。
だからエロとフェティッシュがテーマなのに、嫌悪感はあまりなく、むしろ読後感は爽やかだ。

でもぶっちゃけ、子どもだから女性にスキがあるってのが一番でかいんだよなあ。うらやましい。