• トップ
  • 新刊情報
  • 雪も佐藤先生も恥ずかしくなった『亜人ちゃんは語りたい』5

雪も佐藤先生も恥ずかしくなった『亜人ちゃんは語りたい』5

サキュバス、バンパイア、デュラハン。人間とはちょっとだけ違う「亜人」。
そんな亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとの学校生活を描く『亜人ちゃんは語りたい』5巻。

夏の暑さを、雪女の性質で解決させたい日下部雪。高橋鉄男先生は「落ち込んだ時に冷気が出る」雪女の性質を利用しようと考える。
哀しい気持ちの「ふり」をするために、無理やり哀しいことを連想する雪。結果、「おのれぇぇぇぇ〜〜〜」「かなしいよぉぉぉぉ」と悶絶する雪。途中からめっちゃ恥ずかしくなってきた。雪の羞恥の表情がドアップで可愛い。
雪は最初、他人と打ち解けずに距離を取っている女の子だった。高橋先生や小鳥遊ひかりと出会って人間的に成長した雪が、恥ずかしがったり照れたりと豊かな表情を見せるようになった。親目線で、雪の成長を喜んでしまう。

そして夏といえばプール&水着! サキュバスの佐藤早紀絵先生が、高橋先生と恋仲になるために積極的に動きました。

「攻めよう…! やはり! 今!」

「催淫チャンス…! 多少強引でも高橋先生にアピールする!!」

普段は催淫効果を気にして、地味なジャージを着て、人里離れた借家に暮らしている佐藤先生。恋愛経験もなく、男性を遠ざけて暮らしてきた。高橋先生の優しさに惚れて、初めて自分の武器として「催淫」を使いました。

「ほら〜〜〜〜〜」

とパーカーの前を開けてビキニ姿を披露。平然と受け止める高橋先生。でもお互いの内心はドキドキ。催淫に耐える高橋先生vs恥ずかしがって我に返ってしまう佐藤先生。佐藤先生の魅了に耐えきった高橋先生の勝ちってことで。

雪と佐藤先生の身体を張ったチャレンジ。5巻のテーマを一文字にするなら「恥」かな。

5巻の終盤は打って変わって、女子大生・陽子と座敷童子の亜人(デミ)が登場する。部屋から出られない座敷子(ざしこ)と共同生活をしている陽子。でも他人には座敷童子は見えない性質なので、他人からは一人暮らしに見えている。
「座敷童子は幸せを運んでくる」っていう言い伝え。しかし子供の世話を続けるのもしんどいと思い始めた時、うっかり失言してしまって……。

いつものひかりや高橋先生の本編よりもウェットな物語。外伝が始まったのかと目次を確認したけれど、第36話、第37話としっかり明記してある。その疑問が、おまけの4コマ漫画で解けました。本名・高橋陽子。そして高橋鉄男と共通する米粒みたいな眼。明言はしてませんけど、いずれひかりと座敷子が出会う物語が語られるのかもしれませんね。