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1万RTで復活『ガタガール』は、干潟大好きマッドサイエンティスト少女の暴走記録

ブックウォーカーの公式Twitterで「連載終了したマンガ、1万リツイートで復活」という変わった運動が行われている。

以前このサイトでも紹介した、『ガタガール』支援の話題だ。
このツイートが出てから10日たった18日現在で、7600RT。も、もうちょっと……!


泥だらけの女の子『ガタガール』オタクはめんどくさいけどかわいかったら許される アオシマ書店
『ガタガール』 第1巻 小原ヨシツグ 【日刊マンガガイド】

クラスメイトの七瀬汐は、普段はおとなしい美人。しかし干潟に行くと大ハッスルする、干潟ガール。熱中症対策も防寒対策も、全身つなぎ長靴も完全装備。
彼女は少年・潮崎干太と、生物部の紫、海を振り回し、干潟を駆け回って、生物愛をほとばしらせる。

干潟生物への向き合い方を、生物部三人の視点で切り分けているのが鋭い。
汐は「捕まえたら標本にする」という科学者タイプ。紫は「捕まえたら調理して食べる」。海は「捕まえたらかわいがって育てる」。それぞれ動物に対するスタンスがバラバラ。
コメディタッチなこの3人の言い争いは、生物に対する人間の向き合い方をうまく比較し、説明っぽさを省いてうまく表現している。

生物部の活動や、干潟の生態系描写など、「これから!」というところで終わっているので、物語のキリはいいのだけれども確かにもったいない。
作者も、ツイート用フリー素材を頒布したりと、マンガを続けるための活動をネット上で繰り返してきた。
またネットの生き物クラスタの人たちの間では、今も熱心に支援活動を行っている様子が見られる。
ブックウォーカーでは、1巻は99円で配信中。

「RTによる復活」という取り組み。
この形での支持が得られるのなら、紙の印刷の他にも、WEBコミックや電子書籍のみ配信、などの選択肢も、今なら可能だと思う。
Twitterの声は、どのくらい出版・電子書籍業界に影響していくのか。とても気になる。