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駄菓子屋にバイトでやってきたスーツのお姉さん、大人の色気ハンパない『だがしかし』7

田舎に暮らすココノツはあまり流行っていない駄菓子屋の一人息子。そんなココノツの元にたびたびやってくる駄菓子屋マニアの美少女・枝垂ほたるとの、騒々しくも楽しい夏の日々。ところがある日を境にして、ほたるはぱったり姿を見せなくなってしまい……。

アニメ化もされた大人気駄菓子コメディの『だがしかし』、この漫画の代名詞とも言える枝垂ほたるさんが突然姿を消してしまったという強烈なヒキで終わった6巻。そして季節は夏から冬へと変わり、シカダ駄菓子屋に一人の女性が訪れる。

「ここで働かせてくださいッス!!」

新しくバイト志望でやってきたのが、リクルートスーツにメガネの美人・尾張ハジメさん20歳。
有名大学でいろんな資格も取得して、かなりのデキる女っぽい。そんな人がなぜ田舎の寂れた駄菓子屋に来たのかというと……。

「この人、ウチを選んだんじゃなくて……他じゃ働けなくて仕方なくウチに来たんだ!!」

気づいてしまわれましたか、ココノツ君。ハジメさんは大の遅刻魔で、生活力が皆無な残念美人だったのだ。

でもハジメさん、いくら私生活はだらしなくても優秀なインテリなんですよ。あの有名な「キョロちゃん」の目がどっちに向いてるかわからないシュールな顔は、ピカソなども用いていた同存化表現の絵画手法であると指摘。ココノツも駄菓子の知識には自信があったので、ちょっと悔しがったりして。

それにしても尾張ハジメさん、エロいっす。白地のシャツから突き出る双丘といい、膝上のタイトスカートから伸びた脚も、枝垂ほたるさんとは違った大人の色気がハンパないんですよ。
店番をしている時に、スーパーボールを大量に床に転がしてすっ転ぶハジメさん。上体が倒れたままスカートがズレ上がって、美脚を上に突き出ている格好をココノツもばっちり目撃。ちょっと思春期の男の子には刺激が強すぎじゃありませんかねっ!

また、シカダ駄菓子屋のホームページを作ろうってことになるんですが、あっさりJavaScript(ジャバスクリプト)で装飾の凝った試作ページを完成させるハジメさん、やっぱり優秀。でもココノツと二人で悪乗りしすぎて、目線を手のひらで隠したハジメさんの自撮り画像にキャッチコピーで「素朴な味を……」「おもちゃも……」「デリバリー」など載せてしまう。一応全部、駄菓子屋の宣伝なんですけどね。

ここまで紹介するとポンコツでエッチなお姉さんでしかないんですけど、いやいやそれだけじゃないんです。
今回は漫画家になりたいココノツが編集者に原稿を見せにいくんですが、結果を聞く前に無邪気にはしゃぐサヤとは裏腹に、ハジメさんは冷静にサヤを諭す。ココノツやサヤたち高校生よりも人生経験を積んだ大人なんだな、と尊敬できる一面が垣間見える良エピソードになっている。

いつもそうだけど、この漫画を読むと作中に登場したお菓子が食べたくなるね。