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猫との生活は楽しくてちょっとイラッ!多頭飼いの知恵も『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』2

ネコって可愛いだけじゃなくて、ワガママだし性格図太いしウンコ絨毯につけるし……でも可愛いから、悔しいけど許しちゃう。

そんな愛らしくも憎らしい飼いネコ「ぽんた」との共同生活を楽しく描いたギャグ漫画「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!」の新刊が発売された。1巻と変わらず、ぽんたの縦横無尽な暴れっぷりが堪能できる。

・朝の出勤前。「かまってー」って足にしがみついてきたぽんた。「しょうがないなー」って猫じゃらしを出してきてフリフリすると、今度は興味をなくして遠くでゴロンと寝てしまうぽんた。「お前、遊びたかったんじゃないのかよ!」と愚痴りたくなってしまう。
こんな風に斜め上のヤンチャなぽんたに振り回されるツッコミのキレが実に愉快なのだ。

こんな飼いネコあるあるネタ以外にも、漫画のオチになった瞬間の画像が載っている場合がある。そんなネコ写真集としての楽しみもあって、一粒で2度美味しい。

しかも2巻では、作者が病気の野良ネコを拾って世話していく二頭目の新ネコが登場。「二頭のトイレを近づけると失敗して外に排泄する」とか、「餌を食べない時は、指に乗せて口元に持っていくとペロペロ舐める」など、多頭飼いのハウツー情報も豊富に入っていて、実はネコの飼育本としてもものすごく優秀。一粒で3度美味しい。

元気ではしゃぐ二頭目の子猫=アルフも相当のイタズラッ子で、

・障子を何度張り替えても破られてしまう。だったら障子の一番下の枠だけ、上部のみ糊をつけることでキャットドア完成。これでビリビリの障子ともおさらばだ。

下から二段目の障子を突き破る。

こんな調子である。また机に置いてあるものをつまらなそうに下に落とす行為は、筆者もネコを飼っていて経験済み。
そんなぽんたとアルフの無軌道なヤンチャっぷりに、ますます振り回される作者・鴻池剛氏の飼いネコ生活を、大笑いしながら楽しもう。

『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 』と同じく、ネコメディ(ネコのコメディ)を上手に描いているのが『白玉くん』。人間の知能を持って喋れる白ネコの白玉君が、高校生活に通いながら他のクラスメイトたちと交流を深める物語。
白玉君をクラスみんなで胴上げしたらクルンって足元から落ちてきてしまうなど、ネコの習性を生かしたネタが豊富に登場。


飼いネコとの暮らしを描いたノンフィクション漫画家といえば、『猫なんかよんでもこない。』が実写映画化された杉作氏。
『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 』と違って、ちょっと突き放すようなドライな視線から飼いネコとの関係を描く。
ケンカの弱かったクロがボスに祭り上げられたり、メスのチン子が避妊手術をしたことで恋愛しなくなった(できなくなった)寂しさといったネコのドラマを、筆による独自のタッチで描く。