けものフレンズロスに『サーバルパーク』しんざきおにいさんも載っている動物写真集
写真集『サーバルパーク』が4月3日に発売された。電子書籍配信は、現在はe-book japanのみ。
書籍版の総合売上は、4月3日の1日だけで、Amazonで12位。(なお、4、5、6位は「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック」)
帯にはこうある。
「美しすぎる猫、サーバルキャットのすごーいトコ、全部見せます。」
すごーい!
念のため、この写真集は『けものフレンズ』のメインキャラ・サーバルちゃんとは(多分)関係ない。
あくまでも、サーバルキャットの写真集だ。
とはいえ、アニメ終了とほぼ同時に出たとなると、もともと作っていたのが大当たりだったのか、アニメがはじまってから作ったのか。いずれにしてもすごいフットワーク。
本文は、サバンナに生息するサーバルの写真がメイン。
長くてしなやかな体と、大きな耳、2mは飛べる強靭な筋肉。きれい。かわいい。かっこいい。
草食動物の喉元に食いつくサーバルの姿も。現実の大自然では「食べないでください!」では済まない。
子どもサーバルの特集ページや、身近な飼われているサーバルの写真もまとめられている。
解説ページでは、特徴や生態をまとめた「サーバルナビ」、生息地のまとめ、ネコ科生物の比較、動物園での飼育、ペットとしてのサーバルブリーダーの話も掲載されている。
多摩動物公園の新崎慶太のインタビューが載っているのは注目ポイント。
彼は『けものフレンズ』の第一話で「しんざきおにいさん」として、サーバルキャット解説を担当している。
11話、主人公のかばんちゃん・サーバルちゃんが危機に陥った時、ニコニコ動画第一話にファンが殺到。たつき監督への懇願と、なぜか「しんざきおにいさん」に助けを求めるコメントが飛び交った。
『サーバルパーク』を買ったファンはしんざきおにいさんに気づき、Twitterでこの本の話題が一気に拡散された。
掲載されている写真の新規撮り下ろしは、あまり多くない。ThinkstockPhotosなどのレンタルフォトから引用しているため(出典元は全て奥付に記載)、サーバルマニアだったら「見たことあるぞ!」となる可能性があるので注意。
全体的にシンプルにまとめられており、資料パートもすっきり見やすいデザイン。値段もお手頃なので、サーバル基礎知識本として、サーバルの姿を楽しむ本として、そしてなにより『けものフレンズ』ロスに悩む難民の救いとして、オススメしたい。
『けものフレンズ コミックアラカルト ジャパリパーク編』が、アニメ最終回前に間に合わせて出版されたのもすごかった。アニメ後半のキャラはさすがにあまり出ていないが、しっかり作家たちが世界観をおさえて描いており、急ごしらえ感はない。
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