ライターで食っていくにはどうしたらいいのか徹底討論

当時、24歳の若手ライター青柳美帆子の相談を、49歳のベテランライターであり編集ライター養成講座講師の米光一成が受ける。
若手ライター青柳美穂子の赤裸々な現状(収入、人生、精神状態など)が語られ、議論は白熱していく。
客席の編集者ライターも巻き込み、ヒートアップする様子をテキストで再現したのが電書『若手ライターはいかに生きるべきか』だ。
構成は与儀明子。
元となったイベントは、2014年11月1日に高円寺パンディットで開催された。

語られる内容は、以下。
・40歳の壁問題
・月収の変移
・ライターはクリエイターと呼べるのか
・得意ジャンルを持つ意義
・失業保険ない怖い
・年収いくらを目指すのか
・ウェブと紙
・半ページ5万円!?
・サブカルというジャンル
・結婚してる人を聞いてください
・家のお宝を売ってしのぐ
・若いときに貯めておくべき3つのモノ
・志を持って餓死していくんだという人
・書きたいものが書けるのか
・広告の仕事
・針の穴を3回通す覚悟で、自分のやりたいことを最後まで守りぬけ
・米光さんはやっぱり『ぷよぷよ』を作った人なわけですよ
・次の原稿依頼が来ない原稿は失敗
・ジャンルごと滅びる恐ろしさ
・7つの武器と3つの切り口と1つの身体を持て
・署名が出る出ない問題
・若手ライター同士の横のつながり
・ライターの仕事の再定義
・あたらしい編集者、あたらしいライター
・青柳美帆子ベスト記事
・まず100本書く
・失業保険をもらいながらライターを目指す
・どの位置にいても悩みはある
・ライターになりたいんですか? なにかものを作る人になりたいの? それともちょっと変わった仕事がしてみたいのか、どれなんですか?
・ノットノットノットのすえに「ああ、ここにいても許されるのね」
・ものを書くことに対する責任の取り方
・なんかあるし、なんかあるだろうって信じられないんだったら
・求人はいっぱいある
・炎上求人に行ってみた
・またなんか新しいこと始めて失敗するのを繰り返しながら
・中途半端に新卒カード持ってるのが

当時、青柳美穂子は大学院生。ライターデビューしておよそ2年。
WEBメディアでの原稿はたくさん書いてきたが、紙媒体での仕事はほとんどない。
2016年大学院卒業を控えて、このままフリーのライターでやっていくのか、就職してみるのか……。
悩んでいる。
その悩みを赤裸々に語り、後半に客席の男性と青柳美帆子の喧嘩が勃発しつつも、大勢の編集者ライターが真剣に議論し、「編集者やライターはいかに生きるべきか」の答えを見つけ出そうと前に進む。
人生の岐路に立った少女を中心に展開する読み物としてもスリリング。
もちろん最後に答えを選ぶのは、彼女本人だ。

『若手ライターはいかに生きるべきか』リリース記念で(2017/03/07から)一週間、米光一成『思考ツールとしてのタロット』が半額セール(600円→300円に)です。