手塚治虫のライフワーク大傑作『火の鳥1』が月間セール99円

2017年3月のkindle月間セールの手塚治虫作品は『日本発狂』『火の鳥』
99円! いえーい。

『火の鳥』は手塚治虫のライフワーク。
それぞれの「編」で独立した物語になっている。
共通するのは、その血を飲むと不老不死となる火の鳥の存在。
1巻と2巻は黎明編。
3世紀の倭が舞台。
「ものすごい過去」の黎明編の次は、未来編。
西暦3404年で「ものすごい未来」。
そこから過去未来を交互に描きながら、じょじょに現代に近づいていくという大きな構造がある。

黎明編は、火の鳥の血を欲する老いた卑弥呼が登場する。
不老不死を求め、権力を求め、愚かにも争う人間を描きながら、最後は希望を垣間見せる壮大な物語の醍醐味。
描いている手塚本人の死生観の迷いそのものが絞り出ているような物語だ。

『火の鳥』どの巻も面白いのでガンガン読むがよいよ。
個人的に大好きなのは、鳳凰編です。