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ヤンキー魂背負ってアイドル活動。アイマス新展開はピリオドの向こうへ

「アイドルマスターシンデレラガールズ WILD WIND GIRL」の2巻が2月8日から配信がはじまった。


主人公は特攻隊長、向井拓海。
出て来るキャラクターも、剃りこみを入れてニッカボッカを履いた藤本里奈や、ギャルギャルしい大槻唯や北条加蓮、ロッカー木村夏樹、警察官の片桐早苗に、銀髪サングラスのチンピラプロデューサー。
掲載誌は月刊チャンピオン。


表紙での見せ方が、まんまヤンキー漫画。

主人公の向井拓海は、特攻服に身を固めたレトロタイプな暴走族のヘッド。日々隊員の男たちに気合を入れていた。
ところが今の時代、周囲には暴走族がほぼいない。毎日に張り合いがない。
そう考えていたところ、チャラチャラしたプロデューサーに出会う。
彼はノリで、アイドルの仕事の穴埋めとして彼女をスカウト。
舞台に立った時、バイクで走っても得られなかった風を、彼女は感じた。
てっぺん。族じゃなくても、取れるんじゃないか。

2巻では、暴走族の方にケジメをつけてこい、とプロデューサーに言われる。
1巻からずっと、彼女は迷い続けていた。
アイドルの世界でもし突っ走るのなら、もう中途半端ではいられない。
族を抜けるのは、命がけかもしれない。
けれど、夢を決めた人間には、みんな惹かれるものだ。

今までのアイマスシリーズとは全く違う毛色の作品。独立した話なので、アイマスシリーズを知らない人でも読みやすい。
清純派アイドル多めだったアイマスが10年以上経ち、ギャルやヤンキーもひしめく世界観に人気が出始めているという事実は、ヤンキーが敵役な作品が多かった90年代・00年代オタク界隈からの傾向の変化としても興味深い。