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2017.02.11

PAUSA(パーウザ)〈NovelJam2017〉優秀賞受賞作品

文:澤俊之

2017年2月4日〜5日、都内某所で行われた日本初、いや一説には世界初とも言われる文芸ハッカソンイベント「NovelJam2017」で、なみいる強豪を打ち破り、ただ一人、カイザー〈新城カズマ〉プロには惜しくも一歩及ばなかったという優秀賞受賞作品がこちら。

澤俊之曰く「世界初の大会で、唯一プロ作家に破れたのだから、ぼくがアマチュア作家世界一ってことですよね」

その通りです。
アマ作家世界一の旅情と音楽と沖縄グルメを濃厚に疑似体験できる小説に仕上がっております。

表紙イラスト、デザインは亀山鶴子さんによるポップなもの。雰囲気バッチリですよね。
(アートディレクションは松野美穂さん)

さて本書をお読みいただくときは、空腹時は避け、容量・容量をお守りいただくようお願い申し上げます。

以上、担当編集の波野發作がお送りいたしました。

以下、本のご紹介。

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長い人生の短い終止符。男は一人沖縄へ。出会ったのは一本のギター。

「440Hz」シリーズでギター小説という極めてニッチなジャンルへ深くダイビングする作家・澤俊之が、とある男のショートトリップを彩り豊かに描くワンデイストーリー。
舞台は沖縄。男は仕事と家庭から解放されて一人、束の間の癒やし旅を満喫する。うっかりライセンスを忘れ、予定のディープ・ダイビングを取りやめて繰り出した街角。気まぐれでドアを開いた楽器店には、蛇皮をあしらった珍しいギターが待っていた。衝動買いは男の浪漫。降り立った砂浜でストロークしたとき、地元の若者が声をかけてきた。因縁をつけられるかと身構えたそのとき、彼らの口から出てきたのはこんな言葉だった。「なんか弾いてちょうだいよ」
人生に稀に訪れる一瞬の休止符。旅に浸り、音楽に酔い、舌鼓を打つ。五感を刺激する淡麗な文体が醸し出す、至福のひととき。旅先での一期一会をテンポよく描く「澤ワールド」に触れるとき、あなたの脳裏には美しいBGMが流れ出すだろう。

『PAUSA(パーウザ)』(BCCKS)