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お母さん!…泣いてしまった。育児コミックエッセイ『むすメモ!』

子育てコミックエッセイ『むすメモ! 妊娠中~2歳』(つかさちづる)が、電子書籍となって2017年2月1日から配信されている。
Kindle Unlimitedの読み放題対象商品だ。

2014年に「育児で1番辛いときに「頑張れ」と言われて爆発したときの漫画」で話題になった育児ブログ「むすメモ!」
書籍には、ブログの内容をもとに4コマ漫画や絵日記、描きおろしエッセイなども加えられている。

大変な思いをして娘を産んだとき。

看護師「だっこする?」

つかさ「いいんですか?」

看護師「あたりまえじゃん」

ずっとお腹の中にいた自分の娘なのに、いざ目の前にするとドギマギしてしまう。
お母さんって最初から「お母さん」だったような気がする。だけど、妊娠中から娘2歳までを描く『むすメモ!』を読むと、お母さんは少しずつ「お母さん」になっていくのだとわかる。

夜泣きが始まった娘をどうしたらいいのかわからないつかさ。

つかさ「ねえ、お母さん… 自分の子なのにさ 怖いよ…どうしよう」

つかさの母「そうだねぇ 私もお兄ちゃんが生まれたとき怖かった 途方にくれたよ」

自分の母親も途方に暮れながら必死に子育てをしてくれたのだと気付かされる。
自分にこどもがいなくても、つかさの母の言葉は胸にじーんと響いた。

つかさも娘も、登場人物もみんなシンプルなイラストの可愛らしいキャラクターとして描かれている。
そのせいか、自分の母親や自分をつかさと娘に投影してしまって、何度も泣きそうになった。

ところで、『むすメモ!』の原稿はすべてタブレットを使って描かれたそうだ。
育児中にパソコンや原稿用紙を開くのは難しいと、あとがきに書いてある。
ゆっくり本を読む時間がなく、スマホやタブレットばかり見てしまうというお母さんの声も聞いたことがある。
今回電書化されたことで、育児中のお母さんお父さんたちもスマホやタブレットで気軽に『むすメモ!』を楽しめるといいなあ。