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ほとんどのページに戦車が「ガールズ&パンツァー劇場版Variante」

劇場版のコミカライズ「ガールズ&パンツァー劇場版Variante」の電子書籍配信が始まった。

一応はコミカライズ。
なのだが、1巻の時点で映画最序盤のエキシビションマッチが終わっていない
ストーリーが、全っ然進んでいない。何が起きているのかの説明も、文字ではなされていない。

戦車の動かし方と戦術を通じて、キャラクターの性格や心情を表現することに、こだわっているからだ。
「パンツァー>ガールズ」なんじゃないかってくらいに、戦車が描かれていないページは、ほぼ無い。
この点、「戦車」を一つのキャラクターとして動かして見せた、劇場版の精神を忠実に再現している。
戦車の種類がわからない人でも、表現がリアルとコミカルのいいとこ取りなので、読み終えるころには見分けられるようになるはず。

なお劇場版では細かく描かれなかった部分の補足が、かなり多い。
特に聖グロリアーナ女学院のルクリリとローズヒップは、かなり出番が増えている。
セリフもさることながら、戦車の動かし方が特徴的。
戦車がどんなに揺れても紅茶をこぼさない隊長のダージリンも、どうやったらこぼれないのかを表現して見せている。必見。

その他プラウダ高校のカチューシャたちや、知波単学園の西や福田も、立ち回りが個性的。
一方大洗女子のあんこうチーム。言葉の少なさがかっこいい。
「拳で語り合え」のごとく、多くを語らずに戦車で語り合う一冊だ。

「ガルパン」はかなりの数のコミカライズがある。
いずれもメインであるアニメに沿って作られているものの、パラレルワールド的にバラバラなので、簡単に紹介。

最初に出た、TV版のコミカライズ作品。と言っても一部オリジナル要素があり(アンツィオ戦など)キャラ設定も少し違うので、イコールではない。


アニメの聖グロリアーナ戦の後、大洗女子とマジノ女学院の練習試合を描いた外伝。なのでまだ弱くて、車両数も少ない。守備重視のマジノの戦い方は、アニメ出てきた学校ではあまりないスタイル。



高校時代を描いたアニメ版の前、小学生時代の西住みほを描いた作品。劇場版の鬼神と化した様子と違い、みほは素朴で無邪気で、感情的にケンカもする。
2はガルパンTV版最終回後の話。1の時の小学校の戦車幼馴染エミとみほの、高校時代の戦いが描かれている。熱い。


戦車がほとんど出てこない、公式スピンオフコメディコミック。あまり出ていない各校の生徒キャラもわんさか登場してはっちゃけているので、とても楽しい。二次創作が好きな人にオススメ。


「タンカスロン」というルール無用の豆戦車野良試合を描いたスピンオフ。一応ガルパンだけど、内容はまるで別物なので、これ単体でも楽しめる。本編と違って、ずっと殺伐としており、主人公がド外道な戦い方なのも楽しい。


2月23日発売の外伝。黒森峰女学園の副隊長、ネットで大人気の(あるいはネタにされやすい)キャラクター逸見エリカを主人公にしたもの。