2017.01.27
トランプ大統領萌えOLが『週刊トランプさま』を刊行する件について
電書の可能性のひとつに、軽やかさがある。
パッと出せる。
翌日に出すこともできる。
いや、1時間で出版できる。
2011年に、実際にやってみた。
→1時間で電子書籍を出版できた! 電書絵本「さよならうさぎ」制作実況
作って、出版まで、全行程が1時間でできるようになった。
Kindleで出すのだってそれぐらい気楽にやっていいはずだ。
と改めて実感したのは『週刊トランプさま』を読んだから。
これ、すごいです。
小学生のときに、不動産王トランプの伝記を読んで、そのアメリカンサイズっぷりに萌えた「OLひなこ」さん。
トランプさまの動きを追っかけるために英語を勉強し、英語サイトをガンガン読んでいる。
そして、
10年の時がすぎて、すっごく大好きなおじ様が大統領就任!
そこで、週刊電書を刊行スタート。
それが、『週刊トランプさま』なのである。
おおおお。
話し言葉をベースにした文章。
週刊で出すスピード感。
その気楽さは、破天荒といってもいいほど。
海外記事を紹介するとき日本語訳は自分でするのかと思いきや、
“日本語翻訳も必要かと思い一応、高精度エンジンに更新されたgoogle機械翻訳もつけました”
である。
この思い切りのよさ。
さらに、
“また各記事には少しだけ私のコメントも付記しています。
引用文章が多すぎると引用とはみなされませんので、その辺りも配慮して、
無知無学の私なりの考察をできるだけたくさん書こうと思っています”
である。
配慮がちょっとズレてる気がしないではないが、この思い切り。
授業中に回し読みする秘密の手紙ライクな気楽さと突破力だ。
“無数のライターのほとんどが、投稿している記事のネタが些細な出来事を膨らませて実のない記事に膨らませているんです。もっとトランプさまの本質を探った記事を探しているのに、ほとんどカスばかりなんです”。
“内容もない文章が続いて、最後に「うまくいくかどうかは疑問が残る」で締めくくってるだけの記事とか、そんなのばっかり”
と2号では、トランプ批判の多さに嘆き悲しんでもいるけど、基本的なトーンは、あっけらかんと明るい。
記事の内容に対して高まったハートビート指数もついていて、楽しい。
現在(2017/01/26)、就任直前号から就任2周目号まで、順調に刊行されている。
Kindle unlimitedに入っているので、読み放題。
「失敗してもいいからさ、もっと気楽に行動しなよ」と励まされ、元気づけられる気持ちになる。