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ロリコンは人間じゃないから殺しちゃっていいの、と少女は言った『U12』

少女たちのサバイバルコミック「U12」4巻の電子書籍配信がはじまった。


幼い女子小学生たち。目が覚めると、大きな部屋に閉じ込められていた。
管理している男性は言う「本日をもって 君たち12人の人権を停止させていただきます」。

彼女たちがいたのは刑務所。牢屋にいるのは、少年少女を狙って殺害した異常犯罪者たち。
彼らの唯一の人権として与えられたのが、人権喪失した少女たちと「どんなことがあっても不問」な30分間を過ごすこと。

凶悪犯の群れに理不尽に放り込まれた彼女たち。泣き叫ぶだけというわけにはいかない。
少女のうちの1人、千代田かなめは言う。
「ロリコンは人間じゃないから殺しちゃっていいの」
反撃と脱出がはじまる。

一応は性暴力とそれに抗う子どもたちを題材にしているが、物語のキモはそこじゃない。
これは形を変えた「ゾンビマンガ」だ。

登場するものすごい数のロリコンたちには、理性や思考力が一切ない。
醜悪な容姿で、少女にむしゃぶりつくことしか考えていない。たとえ死にかけても、少女たちを執拗に追いかける。
現実社会の「ロリコン」と、ここに描かれているモンスター的「ロリコン」は全くの別物だ。

襲い来る彼等を、非力ながらも知恵をつかって、少女たちが倒していく。
4巻では刑務所を脱出し、地下鉄構内でのバトルが描かれる。
ロリコンたちをボウガンで串刺しにし、電車で跳ね飛ばし、トラップに引っ掛け、爆風で吹き飛ばす。

今後も、正気じゃない犯罪者の人権なんて知ったことかと、弱き少女たちが強きロリコンたちを殺しまくる痛快アクションであり続けてほしいところ。
たまに出てくる頭のいいロリコンが、「デッドライジング」のサイコパス(ステージボスにあたる、発狂した個性豊かな人間)みたいなのもいいですね。