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日本と独が戦争に勝った世界。ディックの傑作『高い城の男』ドラマAmazonで開始

フィリップ・K・ディックの傑作歴史改変SF『高い城の男』のドラマが、ついに日本公開スタート。
第二次世界大戦で枢軸国が勝利し、世界がナチス・ドイツと大日本帝国の支配下にある世界を描いた問題作だ。
シーズン1が、Amazonビデオで視聴可能。
原題は「The Man in the High Castle」。
ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品である。
いま(2016/12/13)、『高い城の男』Kindle版が、22%オフで34%ポイント還元中。

ドラマのオープニング、タイトルが出るところで、ハーケンクロイツと日の丸の国旗がドーンと登場。
アメリカ配信スタート時には、ニューヨーク市地下鉄の車両座席に旭日旗と独国旗を描いて「どちら側に座る?」と選択を迫るという広告を行って、炎上した。
(→Amazon pulls ads for Nazi-themed TV show from N.Y. subway/REUTERS

キーになるのは「イナゴ身重たく横たわる」という作品内の作品。
この世界とは逆の「第二次世界大戦でアメリカが勝った世界」を描いている映像フィルムだ(原作では小説だった)。
レジスタンスに加わった妹を目の前で殺され、フィルムを手渡されるジュリアナ・クレイン(アレクサ・ダヴァロス)。
「力ではなく技を使え」
合気道をやっている美女だ。
そして、レジスタンスからフィルムを預かりトラックでこれを運ぶ男、ジョー・ブレイク(ルーク・クラインタンク)。
ふたりを軸にして、さまざまな人間模様が繰り広げられる。

製作総指揮は、『ブレードランナー』を監督したリドリー・スコットと、『X-ファイル』のフランク・スポトニッツ。
映画評論サイトRotten Tomatoesで95%の支持(2016/12/13現在)を集めている。

筒井康隆による芸能界版「高い城の男」である『美藝公』も傑作、オススメ。

ドラマ『高い城の男』エピソードタイトル
1. 新世界
2. サンライズ
3. スケッチの女
4. 発覚
5. 新しい日常
6. 3匹の猿
7. 真実
8. 世界の終わり
9. 真心
10. 運命を握る者