『廃課金四姉妹』ガチャに金をつぎ込み、イベントで家族旅行をぶっちぎる姉
地下「廃課金四姉妹」が、Kindleなどで10月22日から配信されている。
仲の良い飴庭家の四姉妹。
ある日家に届いたカード利用代金明細書には、とんでもない額が。
30歳の長女ハジメがソシャゲのガチャで使い込んだのだ。
ソシャゲの面白さを滔々と語るハジメ。妹3人には全く理解できない。
スマホ1タップで何百円と飛んでいく様を見て、青ざめる。預金通帳はすっからかん。
中学生の四女・四季花は、4人で旅行に行くのを楽しみにしていた。
ハジメは、ソシャゲのイベントがはじまるから行けないと言い出す。
おとなしい四季花も、さすがにブチ切れる。
ソシャゲに大反対の次女・二慈子。ハジメに無理強いさせられて、いやいやゲームをはじめることになる。
ふと見ると、コラボゲーム(ソシャゲは他のゲームをプレイすると、アイテムがもらえることがあります)のキャラクターがちょっとかわいい。
酔った勢いで、朝目が覚めると延々と課金の履歴が。
ホラーである。
すっかり浸透した課金文化。経験したことない人はその概要が、経験者はその恐怖がわかる作品だ。
作者・地下は前作「姫と呼ばないで」で、「オタサーの姫」問題を描いている。
2010年代オタク文化の光と闇を、コメディまじりに鋭く斬る作家だ。