巨大兵器とそれを恐れない少女にときめくのは仕方がない『花と黒鋼』
「ねぇっ お名前はっ? なんていうの?」
「・・斉藤」
「・・じゃあ さっちゃんだね!」
軍のサイボーグ兵器・斉藤少佐(さっちゃん)が、隔離された島で少女・ルルと出会う。
『天空の城 ラピュタ』のロボット兵とシータ。
『OVERMAN キングゲイナー』のキングゲイナーとアナ姫。などなど。
でっかい機械とちいさい少女の触れ合いってときめく。
「ヤングマガジン サード」で連載中の『花と黒鋼』。現在、2巻までがkindleなどで配信中。
作者は、アニメ放送中『うどんの国の金色毛鞠』の作者・篠丸のどかだ。
斉藤が迷い込んだ島は、島民以外にはその存在を知られないよう隠されている。
食糧難による人間のサイボーグ化と、争いの絶えない世界。ルルの暮らす島では、自給自足で生活している。
争いから逃れ、ルルという特別な少女を育てるために。
「どうしたの? どうして泣いてるの?」
「ルル さっちゃんの笑ってる顔 はじめてみた!」
黒塗りののっぺらぼうに作られている斉藤の顔。だけどルルには、斉藤の表情がわかる。
軍隊を率い、戦いを躊躇しない兵器・斉藤の感情をわかってくれるのは、ルルだけだ。
兵器とそれを恐れない少女の画にときめいてしまう。