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紙の出版物が誰でも出せる。著者負担ゼロのアマゾンPODサービス開始

誰でも紙の本が出せる! しかも著者負担ゼロ! そんな夢のような話があるんだろうか? いや、あるのです。

電子出版事業を手がけるインプレスR&Dが10月26日よりスタートした「著者向けPOD出版サービス」がそれ。PODとはプリント・オン・デマンドのこと。出版可能なPDFデータさえあれば、誰でも著者負担ゼロで紙の本をAmazonで販売することができるようになるサービスだ。

インプレスR&Dが示すメリットは以下の6つ。
1. アマゾンで出版・販売
2. 登録料・使用料ゼロ
3. 受取額は自由に設定可能
4. 出版社向けのプロ支援サービス
5. どんなジャンルも出版OK
6. 出版社による出版機会も提供

1.はそのまんま。出版社を介さず、個人で作成したデータをもとにアマゾンを経由して紙の本を販売できるということ。
2.はアマゾンで販売するための登録料やサービスそのものの使用料は一切かからないということ。つまり、手元にインプレスR&D社が定めた出版可能なPDFファイルさえあれば、無料で紙の本を販売することができるということ。
3.は定価を自由に設定することができるということ。定価から印刷費(モノクロページ数賭ける2.5円+カラーページ数×6.9円+180円)と販売手数料(販売価格の40%)を引いた額が著者に支払われる。たとえば、モノクロ100ページの本を作って販売価格を1000円にすると、1冊売れるごとに印刷費(430円)と販売手数料(400円)が引かれた170円が支払われることになる。
4.の出版社向けのプロ支援サービスとは、データの作成や表紙の作成などをインプレスR&Dがサポートしてくれるサービスのこと。これは有料。
6.は希望者のみ、インプレスR&Dの「パートナー出版社」に書籍の情報が送られるシステム。両者が希望すれば、出版社による出版機会も提供される。

「Tシャツトリニティ」のような、いわゆるオンデマンドでTシャツを販売するサービスに近い印象だ(デザインデータを登録するだけで、コストゼロでTシャツを販売できる)。在庫の心配もなければ、発送の手間もかからない。電子書籍に縁遠い人にも自分の本を届けることができるサービスということになる。興味のある方は、まずは登録を。