2016.10.24
『HUNTER×HUNTER1』16巻「一坪の海岸線」で分かる雑魚キャラと強キャラの違い
冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』が休載してから16週目。今回は単行本16巻を振り返る。グリードアイランド編も後半に差し掛かる。
レア度SS「一坪の海岸線」の入手条件は、「レイザーと14人の悪魔」と15対15のスポーツで競い合い(個人競技も団体競技もある)、勝利すること。
これまで何百人とプレイヤーがいたものの、ゴンと同盟を組んだ仲間たちがはじめて明らかにした条件だった。
「おそらくここまでたどりついたのオレ達が初めてじゃねーか?」
オ、オレたちって結構すごくないか…? みたいな雰囲気に酔いしれていた一同だったが、一人だけ冷静な男がいた。
「えげつねぇな…………」
ゴリラ2体を具現化させて自在に操る能力者・ゴレイヌである。
スポーツで勝利しても手に入るカードは3枚だけ。イベントクリア後に裏切り、殺し合いなど争いが起きうるバトルだといち早く見抜いた。
浮かれる雑魚たちと浮かれなかったゴレイヌ。このシーンで、ゴレイヌとその他雑魚キャラの明暗が分かれてしまった。
「やめろ!! 放してくれ 負けだ!! オレの負けだァァ」
相撲に挑んだゼホはボポボに火炙りにされて1ページで降参。
「アンタの誤算はただ一つ アンタ以上の能力者!! オレの存在だァ———!!」
ボクシングに登場したガイルみたいな頭の男は、相手のカウンターをもらってあっさりKO負け。最後は雑魚キャラ一同、ボマー達による皆殺しにあう。
一方ゴレイヌはゴンたちとともに新チームを作り、ドッジボールに参加。人数不足で開催条件が満たされなかったところを、自らの念獣のゴリラ2体を呼ぶことでチームのピンチを救い、ボスキャラのレイザーの顔面にボールをぶつけるという活躍を見せるのである。
『HUNTER×HUNTER』再開を待ちながら1巻から読んでみる の記事をもっと見る
- 「HUNTER×HUNTER」17巻。ドッジ弾平に似てるレイザーのプレイ
- 『HUNTER×HUNTER』15巻。アモリ三兄弟、絶望のリタイア
- 『HUNTER×HUNTER』14巻。パパス的ポジションのビスケを振り返る
- 「HUNTER×HUNTER」13巻を振り返る。マニア・コレクターの苦しみ
- 「HUNTER×HUNTER1」12巻。女性であってほしいクラピカ
- 「HUNTER×HUNTER」11巻。クロロは戦うたびに体術が向上している
- 『HUNTER×HUNTER1』10巻。拷問尋問を一蹴した男たち
- 『HUNTER×HUNTER』9巻を振り返る。無双シリーズで使いたくなるウボォーギン
- 「HUNTER×HUNTER」8巻。マゾヒストの喜んだヴェーゼのSMシーン
- 「HUNTER×HUNTER」7巻。ヒソカのオーラ別性格診断がスゴイ
- 「HUNTER×HUNTER」6巻。ヒソカが天空闘技場に残した「青い果実」
- 「HUNTER×HUNTER」5巻。ゾルティック家の飼い犬・ミケの食事が速すぎる
- 悲劇の老人・ボドロ「HUNTER×HUNTER」4巻
- 「HUNTER×HUNTER」2巻を振り返る。たぶん、トンパには友達がいない
- 「HUNTER×HUNTER」復活祈念! 冨樫義博は普段から残酷な空想をしているのか