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『HUNTER×HUNTER』15巻。アモリ三兄弟、絶望のリタイア

冨樫義博のHUNTER×HUNTERが休載してから15週目。今回は単行本15巻を振り返る。

あ〜〜〜〜試験番号1219キルアくん ハンター試験合格!!!
ども

287期では失格となっているが、今年再受験して、ハンターライセンスを手に入れた。288期の合格者はキルアただ一人。一次試験で、受験生全員を戦闘不能に追い込んだからである。
その中には、ハンター試験常連のアモリ三兄弟の姿があった。

高速道路を100km/hで走っていたオレ達を 奴は300km/hで楽々追い抜いていった…そんな感じさ
この1年のオレ達の努力は… 奴にしてみれば何もしていなかったも同然だったってわけだ
ハンター試験は今年限りにするよ そんなリピーターが多いはずだぜ 今年はな…

前回の受験でもキルアに敗れて不合格になっている三兄弟。今回も同じパターンとなり、ハンター試験の引退を決意してしまった。ゴンたちが受験していたころからすでに浪人生であり、2回もヒソカと一緒に受験していたことが分かる。キルアが300km/hならヒソカは600km/hくらいの実力者だ。
彼等もヒソカの殺害光景を何度も見てきたことだろう。しかし、諦めずに受験してきた。今回、リタイアを決意したのは、ガキ扱いしてきたキルアに連敗してしまったからだろう。

単行本33巻では、289期の最終試験の様子が描かれている。受験生の中には中年サラリーマン風の男がいた。面接で見られる適性は情報収集能力・分析能力・応用能力の3つ。武力とコンビネーションプレイを血のにじむような鍛錬で磨き続けるアモリたちには、学力を磨いている時間はない。
かつて三兄弟が「表彰モンの能ナシ」と評したニコルなら、合格可能だったかもしれない。