ノーベル文学賞受賞ボブ・ディランについて知りたいならばこの電書だ
ボブ・ディランが、ノーベル文学賞!
2016年のノーベル文学賞は、『風の歌を聞け』の村上春樹じゃなくて、『風に吹かれて』のディランが!
というわけで、『ボブ・ディランについて知りたい!」という人にオススメするのは、これだ。
『ボブ・ディラン ロックの精霊』、湯浅学著、岩波新書だ。
“ボブ・ディランの代表曲は何か? 最大のヒット曲は、「ライク・ア・ローリング・ストーン」だ。二分から、長くて四分がポップスの“常尺”だった一九六五年のことだ。それが、ディランのこの曲では六分もある。”
「第1章 ソング・トゥ・ウディ」は、誕生からファースト・アルバム『ボブ・ディラン』リリースのデビューまでのボブ・ディランの人生を。
「第2章 ライク・ア・ローリング・ストーン」は、デビュー後から代表曲となる「ライク・ア・ローリング・ストーン」がもたらした衝撃が何だったかを。
“ボブの歌を聴いて自分たちのあり方にいたたまれなくなり、手元にあった曲のテスト・プレスや、これから提供しようとしていた曲などを割ったり捨てたりしたという。音楽に携わってきた者ほど、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の恐ろしさ、重要性について考えさせられていた。”
「第3章 タングルド・アップイン・ブルー」「第4章 ライフ・イズ・ハード」「終章 トゥゲザー・スルー・ライフ」で、ニ〇一ニ年のアルバム『テンペスト』まで。
ボブ・ディランのの活動を、時系列にそってていねいに描いている。
新書で240ページの分量で、ボブ・ディラン入門に最適だ。
23歳のボブ・ディランが世に問うた作品『タランチュラ』(片岡義男訳!)もKindleで読める。