ガンダム×ゴジラ=「ガンヘッド」大ヒットノベライズが27年の時を超えて蘇る
時は1989年、『機動戦士ガンダム』のサンライズと『ゴジラ』の東宝がタッグを組んで生み出された“世界初のSFX巨大ロボット・アクション映画”、それが『ガンヘッド』だ。『ガンヘッド』がなければ『パシフィック・リム』もなかったと断言して良い。
『ガンヘッド』は『超時空要塞マクロス』の河森正治がメカデザイン、『ゴジラ』シリーズの川北紘一が特技監督を務め、大いに期待されたが興行は大コケ。しかし、凝りに凝った特撮シーンなどが時代を超えて密かに人気を集め、現在はカルトな人気を獲得している。
当時、大規模なメディアミックスの一部として刊行されたノベライズ版『ガンヘッド』全4点が、27年の時を経て電子書籍として刊行されることが決定した。ノベライズを執筆したのは、『鋼の錬金術師』や『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』の脚本家としても知られる會川昇。当時はシリーズ累計で50万部を超えるヒットとなった。
今回、電子書籍化されるのがガンヘッド誕生編の『ガンヘッド1 銀光の狂獣』『ガンヘッド2 朱き荒野の旅人』と、映画版のノベライズ『ガンヘッド正伝 蘇る機神』、そして3冊を合本した『【合本版】ガンヘッド 全3巻』だ。電子版合本には特典として、書き下ろし「會川昇による長いあとがき(會川が初期から関わっていた映画版『ガンヘッド』のメイキング記事)」と「山田哲久(プロデューサー)・會川昇による初めての対談」を収録している。ファンなら必携だ。