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「HUNTER×HUNTER1」12巻。女性であってほしいクラピカ

冨樫義博がHUNTER×HUNTERを休載してから12週目。今回は単行本12巻の70.71ページを中心に振り返る。
仇敵・幻影旅団に対して復讐に乗り出すクラピカ。彼にとって脅威なのはパクノダの存在。人や物体に触れて、そこに残された記憶を読み取り、他人とその記憶を共有する能力を持っている。ゴンやキルアがパクノダに捕まった場合、クラピカが窮地に追い立たされてしまう。そんな思案をしていたゴンとキルアに見せたクラピカの表情が印象的だった。

クラピカ「仮にお前達から秘密が漏れたとしても 私はもう何一つ後悔しない」

(私はいい仲間を持った)

ゴン「そんなこと言われたら オレ命かけるより よっぽどプレッシャーになっちゃうよ」

ゴンとのやり取りの後、キルアには優しいまなざしを向ける。ちょっとやる気出たとキルア。

以上のやり取りがあった70・71ページにはクラピカの人間性がたっぷり詰まっている。特にキルアを見たときの表情が男とは思えないほどの柔らかい表情をしていた。幽☆遊☆白書でいう雪菜さんのような。
中性的なキャラクターのクラピカ。時々男性なのか女性なのか、分からなくなる。
しかし、クラピカは男だ。クロロに「(まさか)女性だとは思わなかった」と言われて憤ったり、単行本14巻で上裸で描かれたりしていた。
冨樫が描く女性キャラの男勝りな性格が多い。でも女性ならではの柔らかい優しさがある。戸愚呂・弟に別れを告げる幻海、飛影から誕生日プレゼントを受け取る躯、メルエムの最後を見届けたパームとか。こんな人、いいなと思ってしまう。だが、クラピカは男なのだ……。