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芸能の人はキングギドラを崇めよ『上坂すみれの文化部は大手町を歩く』

上坂すみれ「キングギドラのソフビを祀っていれば。何らかのお仕事が来るかもしれない。」
山田五郎「そうだよ。芸能の人はキングギドラだよ。」

声優・上坂すみれのラジオ番組「上坂すみれの文化部は夜歩く」の公録を書籍化したものが、9月1日から配信されている「上坂すみれの文化部は大手町を歩く」。

「日本一知的なアニラジ」と謳っており(アニメの話全然してないけど)、メインカルチャー・サブカルチャー・オタクカルチャー全部引っくるめてディープに語る番組だ。

公録第一部のゲストは、総合火力演習を見に行くほどの戦車好き女子中学生アイドル・花谷麻妃に、モデラーでミリタリーマニア声優・中村桜など、ミリオタ勢揃い(上坂すみれもミリオタ)。
第二部は美術評論家・タレント・コラムニスト等、肩書だらけの人、山田五郎。
んなもんだから専門用語飛び交いまくりで、本は注釈だらけ。

先ほどのキングギドラトーク。
弁天様の頭には蛇が乗っている。あまつさえ雑コラみたいに、顔が蛇になっているのもあるらしい。
これは仏教の弁天様と、蛇の姿の神様・宇賀神を合体させたから。
芸能人に拝まれている天河弁財天は、完全にミックスされており、頭が3つの蛇でキングギドラの原型だそうな。

他にも「画家のドガは、美少女の横にハゲ親父を置くとエロい、という構図を開発した」とか「ソ連戦車スターリンは強そうなのに、いざという時走れない上に28発しか砲弾を載せられない」などの、知っているとちょっと人生が楽しくなりそうな話が、わんさか載っている。

見出しの統一感のなさが、いい。

ワルシャワ条約機構vs.米帝
ティーガーで市街戦してみたい
草の根BBS、Flash、吉野家コピペ
ゴート族と御神木信仰
ペトロ岐部vs.伊東マンショ

アニメ・オタク文化とサブカルチャーが合流した結果生まれたような一冊。
上坂すみれがどんな人なのかは、インタビューを読んでみてください。
「コスプレとロリータを一緒にするなんてご法度だった」声優・上坂すみれに聞く1 エキレビ!