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『推しが武道館いってくれたら死ぬ』ドルヲタはすぐ泣く。推し変は意外としない

アイドル大運動会。アイドルオタクが大好きなイベントの1つだ。

メンバーが速く走れば、
「足速いなんてすごい! がんばりやさんすごい! 推し変するしか~~!」

転んだメンバーに駆け寄る子がいれば、
「敵チームのあーやに手を差し伸べるなんて…! 優佳ちゃん優しい! 推し変するしか~~!」

ドルヲタの心は忙しい。
推しが可愛くて泣き、尊くて泣く。

平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(RYU COMICS)。第2巻が、2016年9月13日に電子書籍で配信開始された。
岡山県のマイナーアイドル「ChamJam」。不人気メンバーの舞菜を応援する女オタ・えりぴよの破天荒なドルヲタ活動を描く。

人気投票開催が発表された第2巻。
メンバー7人とファンの頭には、常に順位のことがチラつく。

「1位! 1位! 1位!!!」

「わたしは1位を目指さなきゃいけないんだ」

人気投票は、神輿を担ぐような高揚感があって楽しい。
でも、はじめは歌って踊ることが楽しくてアイドルの道に進んだ子たち。順位にとらわれる姿を見ると、さみしくもある。

舞菜のブログが更新された。

「人気投票はつらいかもしれないけど、わたしも精一杯がんばります!」

人気メンバーとのツーショット写真付き。

「えらい!!」

えりぴよは、感極まって泣きながら、ブログに80件のコメントを残そうとする。当たり障りのない普通のブログにも、推しメンの思い出を投影して泣く。
ドルヲタはすぐに泣いちゃうからな。わかる。