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炙りながら拷問、しつけと称して暴行「ブラック彼女」の怖ろしい愛情表現

中学二年生の少年・星野テルはクラスメイトの少女・天宮ミドリが好きだった。
ある雨の夜、いつもと違う雰囲気の天宮が、寝間着姿で血まみれのドライバーを持っているのを見かける。
話によると、近所では目を潰す通り魔殺人事件が起きているらしい。
星野は天宮が殺したのではないかと不安を抱きはじめる。

8月23日からKindleなどで2巻が配信されている吉原雅彦「ブラック彼女」。
作中には2人のヤンデレ(病的なまでに相手のことを好きなキャラクター)ヒロインが登場している。

一人目。天宮ミドリ
明るくて元気で、運動が得意な優しい(はずの)子。
星野に迷惑をかける相手の頭は、バットでフルスイング。
人の顔に炎を近づけて、炙りながら拷問。
言うことを聞かない相手は、真顔で腕や脚を折る。

二人目。星野を慕ってつきまとう後輩・火鳥リリ
おとなしくて一途な少女。小さくて華奢。
星野の視線を自分に向けさせるために、髪の毛を目の前で切り落とし、頭の上から漂白剤原液をかぶった。
後に星野を監禁し、しつけと称して暴行を加える。

物語はホラー仕立て。
しかし少女の起こす犯罪は「家に火をつけちゃったりするけど、そんなところもおちゃめだよね」と、最終的には萌えに変換されていく。
出てくる女の子たちの狂いを描きながらも、「ミザリー」のようなモンスターではなく、徹底してキュートなヒロインとして表現。読んでいる側の感覚を麻痺させる。

食べ物になんか混ぜたり、スマホを勝手にコピーしたり。ヤンデレキャラがやることは一通りこなしている。
ディープに愛されたい欲、満たされます。