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吉田沙保里が東京オリンピックに賭ける思い『強く、潔く。夢を実現するために私が続けていること』

ALSOKのコマーシャルでは全力で目からビームを放ったり、NEWSの増田貴久に全力でラブコールを送ったり、レスリングでもバラエティ番組でも、全力で頂点を目指し、全力で楽しむ。

そんな吉田沙保里が、レスリングの選手として、女性として、吉田家の一員としてのここまでの人生とその思いについて語った本が今月4日に発売された。『強く、潔く。夢を実現するために私が続けていること』。である。


第1章 目標を定める 〜好きなことなら続けられる〜
第2章 結果を求める 〜勝ちたい気持ちは誰にも負けない〜
第3章 家族を愛する 〜どんなときも、いちばんの味方〜
第4章 仲間を信じる 〜ライバルがいてこそ強くなれる〜
第5章 自分を励ます 〜折れた心は自分で治す〜
第6章 未来を夢見る 〜これからもずっと、わたしらしく〜

全6章のうち、ここで特筆したいのは最後の第6章。東京オリンピックに対する思いが語られているのだ。

リオが終わったときに、自分の気持ちがどうなっているか。
もしかしたら、結婚や出産への思いが強くなっているかもしれない。
もしかしたら、「東京でも金!」という気持ちになっているかもしれない。
そのときが来るまで、答えは待っていてください。

リオ五輪で銀メダルを獲得した吉田選手は、試合終了以降、今後の進退についての明言は避けている。

吉田選手といえば、金メダルを取った時のダイナミックな喜びの表現。
「バク宙→栄監督を投げる→日の丸を身にまとった監督を肩車してマットを一周する→父親を肩車してマットを一周する」

「もう一度、あのコンボを東京で見てみたい」

父、栄勝さんは亡くなってしまったけれども、そう願っている人間も多いだろう。マスコミも意識しているから、ついつい焦って今後のことを聞いてしまう。

高校時代、修学旅行で野球部員と相撲を取ったり、恋愛下手なところを澤穂希にダメ出しされたり…。『強く、潔く。夢を実現するために私が続けていること』には吉田沙保里のいろんな声がある。

これから先、どんな形であっても吉田沙保里が笑っているところを僕は見たい。