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霊長類最強女子・吉田沙保里『迷わない力』吉田家に生まれるとは、そういうことだ

霊長類最強女子・レスリングの吉田沙保里に「彼氏にするなら肉食・草食男子どちらがオススメか」を聞くと。

絶対肉食系(キッパリ)
結婚したら弱くなるなんてことは、私にかぎっては絶対ないので安心してください。
自分で想像するのも怖いくらい強くなっていますよ。

2020年の東京オリンピックをも見据えた発言。すっごい頼もしい。

8月5日から開幕する、リオデジャネイロオリンピック。
4大会連続金メダルの期待がかかり、日本選手団の主将を務める吉田沙保里選手が『迷わない力ー霊長類最強女子の考え方』(プレジデント社)を発表した。

吉田が仕事に恋愛にと人生相談に答える「霊長類最強女子にきけ!」。
将来に不安があるという悩みには、こう。

私だって将来は不安。人生は挑戦。がんばろう

逆境に強くなるには?

試練は友達、逆境上等でいきましょう。

強い回答がグイグイ迫ってくる。霊長類最強女子のトレーニング方法やメンタルの整え方を教えてくれるわけではない。

(これって、吉田沙保里だからできることなのでは……?)

この反応は、本人も予想していたようだ。
「吉田沙保里にはならなくていいよ」とまとめている。
吉田の考え方は、父の影響がある。


「熱があっても一度は道場に来てシューズを履け」
吉田家に生まれるとは、そういうことなのです。

レスリング元日本チャンピオンである父・栄勝の元、吉田は3歳の頃からレスリングを始めた。
左手首が折れ、大会には出場できないなと思っていた吉田に、「片手でも戦える」と言った父。優勝した娘。
このとき、吉田は右手一本のタックルだけできるという状態だった。そのまま、世界大会も勝っている。
とにかく父は絶対的存在で、厳しく正しい。
ただ強いだけではなく、周りの人へ「気配りができる優しさを兼ね備えた強さ」を目指す。
2014年に亡くした父が、自分という人間の基礎を形作ってくれたのだと語っている。

リオオリンピックも、迷わない。

ライバルは世界の全選手です。
挑戦を受け、ひとり、またひとりと倒していく。それが頂点を行く物の宿命なのです。

リオでは、トレードマークの高速タックルを捨ててでも勝ちにいくので見ていてください。
霊長類最強女子の看板は、もうしばらく掲げさせていただきます。

レスリングにはあまり詳しくない。でも、吉田沙保里の強さとカッコよさを知りたい。
彼女の勇姿を、オリンピックで早く確かめたいという気持ちになってくる。

吉田選手が出場するレスリング女子・フリースタイル53kg級は、現地時間8月18日10時より行われる。
日本時間では、18日22時より競技の開始、決勝戦は19日5時からの予定。(NHKサイト