2016.08.02
AI編集者搭載。ソフトバンクの小説投稿サイト「ツギクル」はこう来る
KADOKAWAとはてなが「カクヨム」をオープンするなど、才能を発掘する場として広く認知された小説投稿サイトに新しい動きが。ITの巨人ソフトバンクのグループ会社ツギクルが次世代型コンテンツポータルサイト「ツギクル」のβ版を7月26日にオープンした。
「ツギクル」の最大の特徴は、作品を投稿するだけでなく、既存のWeb上の作品やブログなどを登録することができるところだ。ランキングも、他サイトから登録した作品も含めた形で反映される。たとえば、過去に自分のサイトで公開した作品でも、人気が高まれば「ツギクル」内のランキングに入るわけだ。また、小説だけでなくブログそのものも登録することが可能。
小説のカテゴリーは「ファンタジー小説」「恋愛小説」「青春小説」「SF小説」「ホラー小説」「ミステリー小説」「現代文学」「歴史小説・時代小説」「お仕事小説」「童話」「BL」「その他」。二次創作の投稿は禁止。ランキングで一定の評価を得た作品は、クリエイター自ら出版申請を行うことができる。グループ会社のSBクリエイティブと協力して、専用レーベル「ツギクルブックス」(仮)から刊行される予定だ。
また、正式オープン時には、AIを活用した作品分析サービスも提供する。希望者は作品の構成要素、特徴、類似作品情報、文章の読みやすさの観点で作品に対するフィードバックが受けられるという。つまり、投稿者にAI編集者がつくわけだ。“勘”を頼りに当てずっぽうなアドバイスをする編集者より、よっぽど頼りになるかも。
まだ投稿作品は少ないので、一気にランキングを席巻するなら今がチャンス。それにしてもマスコット「ツギクルくん」のデザインの20世紀っぽさには驚いた。