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「見ろ!手が汚れてしまった!」海原雄山ハンバーガー問題に挑む『目玉焼きの黄身いつつぶす?』

「美味しんぼ」の海原雄山。世界の食に精通する彼は、ハンバーガーの食べ方がわからずに部下を怒鳴ったことがある。

目をかけていた料理人が、あえてハンバーガー屋を始めたいと申し出る話。
よりによって味覚オンチのアメリカ人の食べ物をと激怒する雄山だが、パンと肉の調和にこだわったハンバーガーを出されたことで最後は納得する。

このときの雄山の態度が、いくらなんでも酷い!
目の前にハンバーガーを出されて、
「こんな下卑た食べ物の食べ方はわからん」
「かぶりついて頂きます」
「見ろ!手が汚れてしまった!」

結局「美味しいハンバーガーの作り方」は解決されたが、
ハンバーガーは雄山の手を汚したままだった。

食べ方グルメ漫画「目玉焼きの黄身いつつぶす?」が、美味しんぼが放置したハンバーガー食べ方問題に挑む。
着ぐるみの中の人をやっている主人公、二郎と、人気イケメン俳優、黒野ホルムがハンバーガー専門店で出会う。

二郎は黒野を意識して、中身がはみ出ないように、慣れないフォークとナイフを使う。
だが、これではハンバーガーを食べている気がしない。

黒野は紙袋からハンバーガーを半分出してかじる。一見正解のようだが、直接触れてないし断面しか見えないので、五感でハンバーガーを楽しめない。
そこで黒野が、自分流の斬新な食べ方を披露する。

「黒野よ…パティがはみだしてるぞ どうする!」
「誰かの作ったルールなんて はみ出してしまえばいいんです!」

キザな役柄を演じていた黒野は、生き方も、ハンバーガーの食べ方も破天荒な男だった…。
(そしてこの漫画、美味しんぼよりも強引な展開だった…)

この漫画自体が、普通の話に強引に食べ物の話題が入ってくるグルメ漫画のお約束をギャグにしている。破天荒な黒野は二郎に驚きの提案をする。
「焼き鳥のタレ派と塩派全面戦争」「ソフトクリームを舐めて聖火を作る」などオリンピック関連の話題(?)もあり、盛りだくさんの7巻だ。