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ハイジャック旅客機を墜落させた空軍少佐は英雄か犯罪者か? 読者が判決を下す『テロ』

おおっと! これは大興奮。

フェルディナント・フォン・シーラッハの新作だ。
しかもタイトルが『テロ』!

フェルディナント・フォン・シーラッハは、ドイツでも屈指の弁護士。
実際の事件をベースにした『犯罪』は世界的な大ベストセラーになった。
日本では、本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を獲得。
第二作『罪悪』は映画化も決定。
シーラッハの新作ってだけで興奮だが、タイトルが『テロ』である。

さらに、内容がすごい。
ドイツ上空で旅客機がハイジャックされる。
旅客機をサッカースタジアムに墜落させて7万人を殺害しようという目論だ。
ここまでで凄い話だが、まだある。

ハイジャックされた旅客機を、空軍少佐が独断で墜落させたのだ。
乗客164人を殺して7万人を救った。
彼は、英雄か? 犯罪者か?
有罪か、無罪か?
正義とは何かを問う裁判がはじまる!

凄い話である。
『ハーバード白熱教室講義録』で問われた「正義とは何か?」の哲学的問いを、
シーラッハがテロを題材に小説で描いた。

しかも、こんなギミックがある。
“検察官の論告、弁護人の最終弁論ののちに、有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。どちらの判決を下すかは、読んだあなたの決断次第。”

いまから読んで、決断します!(おお、戯曲だったよ)