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能年玲奈主役「ホットロード」今夜初地上波。原作コミックを初めて読んでみた

本日7月15日の金曜ロードSHOW!は、紡木たく原作『ホットロード』(1986年〜87年「別冊マーガレット」連載)の実写版映画(2014年8月公開)が地上波初オンエア。
主人公の和希を演じるのは、芸名を「のん」に改名した能年玲奈。NHK朝ドラ「あまちゃん」後、初の主演作品だった。春山役の三代目J Soul Brothers・登坂広臣は本作で俳優デビュー。

初めて読んだ。
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母親から愛されていないと感じる14歳の和希は、2つ年上の不良少年・春山と出会い、行動を共にする。自由というよりハチャメチャな春山の正直過ぎる姿に仲間たちは惹かれていた。


「家テー環境わりいだろ?」と本当のことを言われて、春山に反発する初対面。
だが、
「おまえ オレの女にならない?」
次に会ったとき、春山が和希を口説く。

「愛してるって どんなふーに?」
知らない感情を確かめるように春山へ近づく和希。髪の色を抜き、茶髪になる。


「て…めーっ」
「おまえのダチがアンパンで死んだの忘れたのかよっ」

シンナーを吸っていたのがバレる春山。所属する暴走族・ナイツのリーダー・トオルが殴る殴る。春山が荒れた理由を知る和希は、体を張って止めに入った。同じ仲間であっても「トオルさんには きっとわからない」


「かっこいくなんかないじゃんよぉっ」
「あんた 死んじゃうよぉっ」
「そんなの…やだぁー…」

暴走族同士のケンカに巻き込まれた春山を必死に止める和希。だが春山は意に介さない。春山の歴代の彼女たちは、その危なっかしさについていけなかった。だが和希は……。


「オレがいなきゃなんにもできねーよーな女んなるな」
「俺のことなんか いつでも捨てれる女んなれ」
「そんでも俺が追っかけてくよーな女になれ」

「自分より大事なんて思ったの 初めてだもん」
和希が素直に気持ちを伝えた後で、春山はこう突き放す。そして、和希の前から姿を消してしまう。

「甘ったれてんじゃねーよ」
「なーにやってんだよ おめーはよぉっ」
「ぶた」
「生たまご」

和希と春山との会話には、具体的に気持ちを確かめ合う言葉はない。
痛々しい関係。これを、純愛と呼んでいいものだろうか。でも、春山に振り回される度、和希はキレイになっていくのだ。