板橋しゅうほうの奇天烈傑作『凱羅』Kindle版1巻が0円

キタ! 板橋しゅうほうの傑作『凱羅 GAIRA -妖都幻獣秘録-』Kindle版1巻が0円!
2巻以降も108円で、8巻までまとめ買いしてもトータルで756円、激安だ(2016年7月13日現在)。

電子書籍のいいところは、こういった名作がガンガン復刊するところだ。

舞台は2019年、文化首都の京都。
データ通信の電子音を色と形で見る「つつあるき」の能力を持つ坊主頭の善鏡(ぜんきょう)が主人公。
地下空洞に逆さにぶらさがっている蝙蝠寺に封じられた「凱羅」の謎をめぐって、これでもかこれでもかと登場するクセの強いキャラクターたち。
寺社奉行の機動僧兵、
自衛隊特務部隊、
不死身の案山子男、
鉄にもゴムにもなれる男、
合体する鬼、
アンドロイドのジジイ、
魑魅魍魎化するマッドサイエンティスト。
サイバーな未来日本を舞台にアメコミ調の独特のタッチで、こいつらが大活躍するのである。
緻密な話かと思いきや、けっこう大胆に暴走。
アクションもたっぷりで、4巻からは舞台がアメリカに移り、テンポも奇想度もあがっていく。
奇天烈なキャラクターたちの理屈っぽいバトルの連続は、『ジョジョの奇妙な冒険』のノリを連想させる。
1986年に連載スタートされた漫画だが、いま読んでも新鮮だ。オススメ。