入手困難『てんぎゃん -南方熊楠伝-』がKindleで復活

恐竜(しかもリアルな!)しか出てこない図鑑のようなマンガ『恐竜大紀行』を『少年ジャンプ』で連載し、
マンガ好きを驚愕させた岸大武郎が、次に連取り組んだのは博物学者・南方熊楠の伝記!

入手困難だった『てんぎゃん -南方熊楠伝-』がKindleで復活した。


あらゆるところに落書きをしておこられていた熊楠少年。
百五巻もある『和漢三才図絵』を毎日読むために人の家を訪ねる。
「わいな この本全部 覚えてしまおう思うんや」
家で思い出して、写本するのだ。

物凄い記憶力と学習意欲が災いし、学校教育とスピードがあわぬ。
勝手に疾走する熊楠に、先生やクラスメートはイラつき、いじめが起こる。
同時に、幻とも実体ともつかぬ妄想に悩まされる。
てんぎゃん(天狗)にさらわれて、3日間も失踪する。

超人的記憶力とのめり込むパワーと奇行を描いて、南方熊楠の頭脳の謎に迫る。
2巻で終わっている。ぜひ続きも読みたい。

併せて、内田春菊が描く南方熊楠『クマグスのミナカテラ』、水木しげるが描く南方熊楠『猫楠』もぜひ。