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「西尾維新デジタルプロジェクト」待望の〈物語〉シリーズ配信が始まっている

かつて「電子化されないのは当たり前」とされていた西尾維新の作品を30週連続で電子書籍化する「西尾維新デジタルプロジェクト」

すでに5月6日より始動していたが、7月1日よりついに待望の人気作、〈物語〉シリーズの配信がスタートした。講談社BOXから単行本が刊行されたのが2006年のことだから、実に10年越しの電子書籍化ということになる。また、『化物語』は描き下ろしの新表紙で登場する。

刊行スケジュールは以下のとおり。

7月1日『化物語(上)』

7月8日『化物語(中)』

7月8日『化物語(下)』

7月8日『傷物語』

ちなみに自作品の電子書籍化に消極的だった西尾維新は、かつて『猫物語(白)』で、登場人物の羽川翼に次のようなことを言わせている。

「電子書籍がデジタル写真の域を出ないうちは安泰だと思いますけど。本はこの重みを含めて本ですから……。平面じゃなくて立体なんですよね、本って。デジカメが普及したからといって、フィギュアのコレクターが『写真でいい』と言い出しはしないのと同じで、背表紙あってこその本なんだと思います」

キャラクターの言葉とはいえ、これが西尾の本心だろうと考えられていた。ところが「西尾維新デジタルプロジェクト」の巻頭で次のようなメッセージを寄せている。

「ところで推理小説を電子版で読んでいると、ページのめくりミスがありませんね。うっかり解決編を先に見ちゃったみたいな、ミステリ読みなら誰でも遭遇したことのある悲劇を未然に防げるわけです。僕は、あれはあれで醍醐味だと思う読者でもありますが、しかし作者として考えれば、バラ読みをされる恐怖から解放されるというのは、ひとつの革命でしょう」

実際に自身で電子書籍を使い、良いところを知った上で電子書籍化にGOサインを出したということなのだろう。とにもかくにも、今年の夏休みは電子書籍で〈物語〉シリーズに溺れる日々になりそうだ。

7月15日『偽物語(上)』

7月15日『偽物語(下)』

7月15日『猫物語(黒)』

7月22日『猫物語(白)』

7月22日『傾物語』

7月22日『花物語』

7月29日『囮物語』

7月29日『鬼物語』

7月29日『恋物語』

8月5日『憑物語』

8月5日『暦物語』

8月5日『終物語(上)』

8月12日『終物語(中)』

8月12日『終物語(下)』

8月19日『愚物語』

8月19日『業物語』

8月19日『撫物語』