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めちゃくちゃ怖いトラウマ恐怖漫画・ベスト18

めちゃくちゃ怖い恐怖漫画だけをセレクトした。
怪異が解決して、ほっとできるモノはなし。デスゲームみたいな架空設定もなし。対決してくれるヒーローの出現もなし。
ともかく怖いヤツだけだ。
読み終えて、ふっと日常の中で恐怖が蘇るトラウマ必至の恐怖漫画のベスト18だ。
読んで怖くて眠れなくなっても責任は取れない。
震えて眠れ。

山岸凉子『汐の声』
一番怖い少女漫画は?と聞かれて、まっさきに思い浮かぶのがコレ。心霊特番で、他の霊能者やスタッフと幽霊屋敷に泊まりこむ少女。先輩霊能者がいるなか肩身が狭い。だが、彼女だけに霊が見えてしまって……。ラストの怖さ。思い出したくないのに、あのページを何度も思い出してしまう。少女たちのトラウマになった持っていたくない恐怖漫画ナンバー1。

美内すずえ『白い影法師』
あっというまに読者を漫画世界にグイグイ惹きこむ『ガラスの仮面』の美内すずえがホラー漫画を描いているのだから、これが怖くないわけがない。どれだけの女子を恐怖のどん底に陥れたか! 教室に不自然に空いている席、そこに座った者が襲われる怪異……。授業中にこっそり読んでいた女子が悲鳴をあげて大騒ぎになったという話も聞く恐怖マンガの傑作。

内田春菊『呪いのワンピース』
ホラー短編集。なんといっても収録作「雨の日は嫌い」の怖さが尋常じゃない。思春期の少女が主人公。「昔好きだった酒井くんは交通事故で死んだ……。ここの安全坊やはその事故のとき留め金がゆるんでいつもパタパタしている」 細かやかに日常の小さな出来事を積み重ねたうえで、あの衝撃の一コマ。少女たちの間であっという間に「安全坊や恐怖伝説」が広まったトラウマ漫画の傑作。

御茶漬海苔『惨劇館』
入ってはいけないという迷信の池で泳いでしまったお姉ちゃんの体にデキモノができ、かゆみが止まらなくなって……(「バスルーム」)。暴走する物語は、恐怖を突き抜け疾走感すら感じさせる。スプラッターホラー短編集。

川口まどか『死と彼女とぼく』
死者の声が聞こえてしまう少年と死者の姿が見えてしまう少女の物語。死者の悲しみと生きる意味について考えさせられる感動ホラーコミック。

『伊藤潤二傑作集』
伊藤潤二作品は傑作揃いなのでどれをオススメすべきか迷うが「自選傑作集」のコレを。「首吊り気球」の奇想の果ての画と恐ろしくも悲しい物語で泣くべし。創作秘話的な解説とアイデアメモつき。

押切蓮介『ミスミソウ』
廃校直前の中学に転校してきた野咲春花はよそ者ということで壮絶なイジメにあう。卒業まであと少しだからと我慢していたのだが、家を焼かれ、両親と弟を殺されて……。デスゲームのように強いられたルールはない。ただただ暴走する狂気が凄惨なドス黒い殺し合いを生み出していく。胸の底がダークになる陰惨な読み心地。

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楳図かずお『恐怖』
『神の左手悪魔の右手』『おろち』『洗礼』『へび女』ああ、楳図かずお作品だけでベスト20ができてしまいそうだが、ここではそのものズバリのタイトル『恐怖』をオススメ。高校生記者を主人公としたオムニバス恐怖シリーズ。「魔性の目」のあのシーンが脳裏にこびりついて離れない。枕元に座るじいさんが、おもむろに自分の目を! ぎゃー!

菅原県『忌友』
杖をつき、歯並びを矯正している少年。彼の家に遊びに行くと、必ず持ち物がなくなってしまう。君が隠しているのではないかと問い詰めると……。懐かしい児童マンガのようなタッチで、小学生が主人公なのに、いや、だからこそ、怖い。こども心の柔らかいところに、ぐさりと恐怖を植えつける。

つのだじろう『恐怖新聞』
夜中の十二時にパタパタと足音、しんぶーんの声。配達されるのは恐怖新聞。先生が交通事故で死に目撃者が自分になっている記事。その記事の通りに……。1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるという「恐怖新聞」!

望月峯太郎『座敷女』
望月峯太郎マンガは『ドラゴンヘッド』もスリリングだが、恐怖ならばこちら。ロングヘアで長身の女になぜか付きまとわれる話。超常現象は起きない。起きないからこそのリアルな恐ろしさが加速して心臓バクバク、心理的に追いつめられる。

中山昌亮『不安の種+』
怖いというよりも、瞼の裏にずっと残ってしまいそうな気味の悪さ。短い話がたくさん詰まっている。表紙の絵で何かを感じとってしまう人は、ほんとうに寝る前に読むべきではないだろう。

日野日出志『怪奇! 毒虫小僧』 
吐き気で嘔吐し、そこから出てきた毒虫に刺された翌日。全身がむくんでいき、じょじょに毒虫に……。学校でのイジメシーンも強烈で、読むと恐怖で身をすくめるが、だけど何故か何度も読み返してしまうまさに少年たちのトラウマ漫画。


ジョージ秋山『灰になる少年』

見知らぬ男から「おまえのオヤジだっていつどうなるかわからねえしなあ。あの美人のママだってそうだぜ」と言われ不安になる少年が、パパの様子がおかしいことに気づく。パパがママを殺そうとしている? 次々と起こる猟奇殺人と、パパとママの関係は? ジョージ秋山のじらしのテクニックが炸裂した恐怖マンガ。

永井豪「ススムちゃん大ショック!」
『怖すぎる永井豪』に収録されている短編。突如、児童公園で母親が自分の子供を地面に叩きつけて殺す驚愕のシーンからはじまり、イッキに恐怖のどん底におとされる短編マンガ。「大人はかってに子供を産むからかってに殺していいの!」 こんなのこどもの頃に読んだら眠れなくなるじゃないか! 永井豪の恐怖短編漫画の代表作。

手塚治虫「新・聊斎志異 お常」
手塚作品で最も怖く最も不気味な作品といえば「新・聊斎志異 お常」(『タイガーブックス4』収録)。怪奇談を集めている手塚先生のところにやってきた美女が語る物語。動物実験の動物を世話している知的障害のある少年が巻き込まれる事件は……。薬で死んだ人間の顔が弛緩して笑っているように見える描写が震えるほど怖い。

諸星大二郎『不安の立像』
満員電車の中からちらっと見える人影。黒い布をすぽりかぶった人間のように見える。気になって近づくとビクビク逃げていく。そしてある時……。日常のなかで我々は何を見失っているのか。諸星大二郎のタッチが不安をじわっと呼び起こす短編。

高港基資『恐之本/壱』
1分証明写真のボックスで撮った写真に……。写真を撮られることを嫌う男の語るエピソード「顔を見るな」のゾクゾクっとする怖さ。ストレートな実話怪談系の話をリアルなタッチで描く正統派恐怖漫画集。

他にもっと怖いマンガあるよ! という人は、ぜひTwitter#怖い漫画で教えてください。

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ライター情報

米光一成

米光一成

ゲーム作家/ライター/デジタルハリウッド大学客員教授。代表作「ぷよぷよ」「BAROQUE」「想像と言葉」等。
https://twitter.com/yonemitsu