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久米田康治新刊『かくしごと』漫画家がひた隠しにする真実

久米田 康治の最新作『かくしごと(1)』が6月17日に発売された。

久米田康治は『さよなら絶望先生』や『かってに改蔵』などの作品を生み出した人気漫画家だ。


発売を記念して、アニメーション制作会社シャフトが『かくしごと(1)』のPVを公開している。シャフトは上述の『さよなら絶望先生』『かってに改蔵』のテレビアニメシリーズも手掛けている。

『かくしごと』には2つの意味が隠されている。文字通りの”秘密”を意味する「隠し事(かくしごと)」と、絵を「描く(かく)仕事(しごと)」という意味だ。主人公の漫画家・後藤可久士は、ひとり娘の姫に自分の仕事を秘密にしている。なぜなら彼は下ネタありきのギャグマンガを描いているからだ。

「姫に仕事がバレたら学校でいじめられるかもしれない。そして嫌われるかもしれない。」
そんな恐怖から、後藤は本来の自分をひた隠し、事実をねじ曲げて生活している。

ある日、臨海学校へ行く姫が心配で、後藤はこっそりとついていくことに。姫のためにコソコソと色んな小細工を仕込もうとするが、姫は何があろうとボーっとしていつも上の空だ。

その姿を担任の一条先生と目撃して「いつも何も考えていないみたいでお恥ずかしい。」と後藤が声を漏らす。すると一条先生はこう言う。

考えてないんじゃなくて、あえて考えないようにしているんじゃないかって気がします

それを聞いて後藤は不安になる。

姫は考えてもどうしようもない事を考えないようにしているのかもしれない。つまり「隠し事」から目を反らし、現実逃避しているのかもしれないと思ったのだ。

しかしそれを受け入れたくなくて、パーッと遊んで不安をすっぱり忘れようとする後藤であった…。

本書は大人になった姫が後藤のかつての仕事場を訪れるところから始まる。その巻頭と作中のストーリーがどのようにして繋がっていくのか現時点ではまったく予想が出来ない。

『かくしごと(1)』が発売されてからまだ間もない。しかしすでにAmazonレビュー欄には、多くの期待の声が寄せられている。後藤親子が今後どうなっていくのか、みんな2巻を待ちわびているのだ。