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男はどうして美人が好きなのか『モテと非モテの境界線』二村ヒトシ、川崎貴子

「佐々木希みたいな、顔が可愛い女性と付き合いたい」
「白いワンピースを着て浜辺を歩く篠崎愛に『大好き!』と言われたい」

二村ヒトシ、川崎貴子の共著『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』。
男性相談者からの付き合う女性への要求が、ものすごい。
正直、ちょっと引く。

一方で、新聞に掲載された婚活支援者の話が話題になった。

「最近は女性の要求が高くなって、『相手の親と同居は嫌だ』という人が8、9割。男性は『結婚してくれるなら、どなたでも』という人が割と増えているんだけど」
(『北國新聞』 2016年6月27日朝刊)

男性は女性に対する要求が少ない、という意見だ。
Twitterでは「『どなたでも』と言う人は自分の本当の要求を知らないだけ。実はとても理想が高い」という旨の指摘が寄せられた。

この2つの意見は食い違っているように見える。しかし、話の根本は同じだ。
問題は「男性は自分の心に無自覚すぎること」。

どうして美人が良いのと聞けば「だって良いじゃないですか」。
答えになっていない。
どなたでもいいという男性も「義両親の介護はしません」「あなたが名字を変えて」と言われたら?
答えられないかもしれない。

男性は、心の中に本当に求めているものがある。
男性相談者が見つめないで生きてきた心の内を、二村、川崎がつまびらかにしていく。