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『コウノドリ』最新刊。四宮先生のツンデレっぷりに萌えマス

第40回・講談社漫画賞を受賞した『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ/モーニング連載中)の14巻が発売された。語り手は産婦人科医でジャズピアニストである鴻鳥サクラ。病院を舞台に、出産とそれに関わる人びを描く物語だ。昨年、綾野剛主演でドラマ化した。

最新刊の14巻は、前巻に続き「子宮頸がん・後編」。そして、身長の低さに悩む妊婦が登場する「身長差」。研修医のゴロー先生が活躍し、リラックスして読める「時間外受診」が掲載されている。

『コウノドリ』はバランス感覚がいい。
たとえば──

行きつけの居酒屋・豚足ぶーやんで、医師たちが語り合っている。

「子宮頸がんは…… ワクチンのある唯一のがん なんすけどね」
「ワクチンの勧奨が取り止めになった影響はデかいね〜〜」

話題は、子宮頸がんのワクチン問題だ。
医師の立場からしてみれば、少しでも苦しむ患者が減る環境をが望ましい。当然だ。

だが、医師であるサクラが、ケイコママ(サクラの育ての母)にそう話すと

「私は心配だな」

と違う答えが返ってきた。親の立場から反対するケイコママの考えを知ると「医師の当然」が揺らいでくる。

命にかかわることだ。考え方はひとつではない。当然の正義が成立しそうな問題に、違う角度から光をあてる、そこに希望の兆しが生まれる。

答えが出ない事柄をみんなで悩み、少しでも前に進もうとするエピソードが多い『コウノドリ』
時には、救えないこともある。もームリ!悲しくて読めない……とならないのは、このバランス感覚の力なのだ。

14巻は、救命に異動した下屋先生が久しぶりに登場する。
再会した四宮先生のツンデレっぷりに萌えマス。